2014年08月31日

『親愛なる』

いとうせいこう著


http://bccks.jp/special/seiko

せいこうさんのラジオで知った。頼んだ人によって詳細が違う小説というのが面白い。

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2014年04月21日

『もう一度』
Remainder
トム マッカーシー著 栩木玲子訳

主人公が事故に遭い、眠りから目覚める。多額の賠償金を得る。物によって自分を取り戻す。プルーストの作品のように。
最後に向かってそうなるかという切ない感じにもなる。また最初に戻ってみるとそうなのかと再び蘇ってくる。フィルム4で映画化される予定ということだが、『わたしを離さないで』みたいなSF感があるので日常的な中からの逸脱のような流れに向かうような作品になったらと思う。




『地図と領土』
La carte et le territoire
ミシェル ウエルベック著 野崎歓 訳

ウエルベック本人として登場させている。自分ってこんなんでしょう的な感じで。冒頭からジェフ・クーンズとダミアン・ハーストとの論争。逆にいって逆の逆にいってコンセプチュアルと化してという不毛なまでにいってしまうのがブレーキのない経済構造のようになってしまうあほらしさ。
実在の人物や美術作品、小説などを知っていたらもっとわかった。








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2014年03月17日

utamaru



RHYMESTER宇多丸さん:

http://starplayers.jp/rhymester-blog/

ムービーウォッチメンで取り上げる作品が「それでも夜は明ける」、12年間奴隷として。黒人の奴隷制度。映画の内容とも関係するし、かけようとする曲にも。

K Dub Shine 、宇多丸「物騒な発想 (まだ斬る)

K Dub Shineから本気でプロモーションしてるという若干かちんとくるメールが来てたんでかけるというのがあるんですが。「それでも夜は明ける」のレイシズムとも関係しているんですが。

関係する話が今、私が読んでいる本、まだ途中なんですが、今日の内容と関係するなとご紹介するんですが。この番組にいろんな本を献本頂いていて、読ませて頂いたりしているんですが、早速読み始めた本がありまして、

加藤 直樹さんの著書で『九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響

ころから社



教科書などで知識ではわかっていることではないでしょうか。1923年関東大震災がありました。甚大な被害を出したんですが、それと同時に今となってはデマですね。デマとわかっているんですが、朝鮮人が放火している、井戸に毒を投げているというデマ、噂を真に受けた人々が刃物や竹槍などで行った朝鮮人、さらには中国人なども含まれる朝鮮人の無差別虐殺が起こった。

そういうことがあったというのは頭では知っている人は多いですが、当時の手記を基に実際に何が起こっていたのか追体験させるいろんな人の視点で書かれていて、何でこの時期に書かれて紹介しようかなと思ったのかというと「物騒な発想」でも言っていますが、ここのところ右傾化右傾化と言われて久しいですが、ちょっとそれとは別の次元で排他主義と言いますか、レイシズム、特定の人種に対する、どんな思想を持っていてもいいけどそういう言葉遣い、いわゆるヘイトスピーチどうなんだという風潮が色濃くなっているというのを御存知だと思うんですが。プラカードには韓国人出てけ、出てけ、殺せとか書いてあったりする。シュプレヒコールで言っていたりして後進とかしているんでしょ。そういう時代。今の話ですよ。大正時代じゃないよ。今そういう人が行進している。尚且つ、もうすぐこの東京にも大きい地震が遠からず来るわけでしょ。ヘイトスピーチがまかり通る、昔と違って今良識もそれなりにある人が多いですからそれはあかんぞというカウンターの声もいっぱいあがっています。あがっているとは思いますが、とはいえそういう空気が世の中にはある。そういう突出した人ではなくてもメディアとかではさ、空気として韓国の人なり中国に対して必要以上に敵意を煽るような空気が醸成されてんじゃん。現に。そういう中で地震がもうすぐあるかもしれない。1923年関東大震災の時にデマで朝鮮人が殺されましたという話だなと普通に僕ら現代人としてまともに思うけど、えっ今こういう状況でまずくない?という問題意識の上に加藤直樹さんが最初はブログでいろんな情報を基に書かれていて本として出された。

読んでいて何がぞっとするって、最初からいきり立っている群集ももちろん怖いんだけど、最初はデマが流れているらしい、虐殺があちこちで起こっているらしいと聞いてそんなのデマに決まっているらしいとかわいそうにデマで殺されている朝鮮人はと言っているような人が数日後にはどうも本当らしいと思い込みだして怒りに駆られて自分も杖を持って一発やってやるかと一瞬思っちゃう。また、数日経ってからさすがにないだろう違うと後から思い直して帰ってくる。つまり、最初はそんなのデマだろと良識を保っていた人も異常な空気の中でそういうふうになってしまう。

例えば、311、東日本大震災の記憶も新しいですよ。もちろん絆を再確認する場合も多かったと思うけどさ、同時に異常な精神状態、不安と恐怖で異常な精神状態になっちゃっている自分を思い出していただきたいんですけど、そういう中でちょっとスイッチが入っちゃうと一気にわっといっちゃう。他人事じゃないと思うんですよね。佐々木中さんに来ていただいた時に震災時の高揚感が非常に危険な方に火が点くことが関東大震災からわかるように、まさにこのことを言っていたんですね。それも恐ろしいなと思うし。

実際の無差別虐殺の様子が具に。事実として記録されていること。橋でこういうことが起こった。横丁でこういうことが起こったというのを見ると例えば、ルワンダで何百万人単位のツチ族とフツ族の虐殺が起こりました。「ホテル・ルワンダ」で描かれていましたけど、アフリカおっかないわねと思うかもしれないけど、やってんだけど、全く同じことやってんのよ。本当恐ろしいことに。


まだ、僕読んでいる途中なんですけど、是非みなさんにもおすすめしたい。ムービーウォッチメンでも関連したことを言いたいと思っていますが。とにかく、不逞朝鮮人みたいなイメージ付けみたいな、人を人と思わないイメージ付けで十把一絡げで感じるような、要するに人だと思って共感しないようにする動きみたいなのをさ、そういうものが恐ろしい。「それでも夜は明ける」でも出てくるけど、一瞬でも共感しかける俺ダメみたいなさ、そういうレイシズムというか、そういうものが成り立つ時の非常に弱い人間の心みたいなものを他人事ではないなと思いまして紹介させて頂きました。

3月19日水曜日に正式に配信スタートです。K Dub Shine、非常にポリティカルなメッセージを発するラッパーとして定評がございます。元々は政治信条的には正反対と言われていながらもこういう時には共闘しようという男、宇多丸とサビにはDeli君。非常に社会的に考えているラッパーが参加しての曲。プロデュースはYakkoさん。

♪〜K Dub Shine + 宇多丸 feat. Deli 「物騒な発想 (まだ斬る)







まだまだ斬るなんて物騒な英語とのダブルミーニングですけど、誰をまだ斬るするかというとアホなレイシストということですからよろしくお願いします。ちなみに元ネタはMasta Aceというアメリカのラッパーの「Slaughterhouse」というねヒップホップクラシックからの引用でございます。



(2014年03月15日 TBSラジオ ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフルオープニングより)



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2013年03月24日

yamada





山田五郎さん:



俺さ、去年の暮れに54歳になったわけ。昔読んだ何かの本で54歳が老人って書かれてて54歳は老人じゃないぞというのを何かの本で読んだなというのを正月ぐらいに思い出して何だっけ何だっけと探し続けてやっと先日思い出したんだよ。こちらでした。レイ・ブラッドベリの『何かが道をやってくる』(Something Wicked This Way Comes)。



凄い面白いよ。ブラッドベリが得意のハロウィーンの頃の10月話なんだけど、隣同士に住む仲の良い13歳の少年がいるんだけさ、時々家を抜け出して探検とかしている。ある日、町にカーニバルが来るというんだよ。こんな時期にカーニバルが来るはずないと。その日の夜中の3時頃になぜか汽笛が聞こえる。もしかしてカーニバルが来たのかと見に行ってしまう。カーニバルが不思議なカーニバル。なぜかそのカーニバルが来てから町の人がいなくなっていく。二人は秘密を見てしまってそのことで大冒険に巻き込まれるんだけど、その主人公のウィルのお父さんが54歳なんだよ。最後にそのお父さんが勇気を振り絞って子供たちを助けるために戦うんだよね。54歳は老人じゃないぞという台詞があって、54 is not old.

俺は最初に読んだ頃は主人公のウィルとジムに近い。そっちの気持ちで読んでいて、今は親父の気持ちで読める。入ってくるものが違うね。

(2013年03月23日 J‐WAVE「TOKYO REMIX ZOKU」から抜粋)



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2013年01月28日


東 えりかさん

https://twitter.com/erkazm

新刊ノンフィクション紹介サイトhonz副代表

今日ご紹介したのはこの1年ぐらいでの傑作、傑作という言い方は嫌いなんですがこの本は面白かったという本を持ってきました。大崎善生さんという元々将棋雑誌の編集長だった方なんですが、今は小説家です。その方が久しぶりにがちんこのノンフィクションを書きました。書かれた相手は団鬼六さんです。

赦す人


団さんというとSM作家。SMというものを文化にまでしてしまった。『花と蛇』。


平山夢明さん:後期になると『真剣師小池重明』。

一時期SM作家ということでいわゆる物書きとしては色物的な、でも凄い人気があってある意味文壇というところにいた人ではないけれども小説家としては凄い量を書いていた人なんですね。その方がある時に断筆なさって将棋の雑誌をやられる。それが大負債を抱えて倒産して、この方は物凄い成功しては夜逃げをし、物凄い成功しては夜逃げをしを繰り返した。そのことを大崎さんがずっと本人に付いて死ぬ一週間前まで付いて書いていくという姿なんですが。団さん自体がサービス精神が旺盛だし、どこまでが本当でどこまでが嘘かというのがわからないんですね。

平山:団先生のエッセイの中でやば系の人と銀座かなんかの場末のバーで酒を飲んだ時にその人が大きなバッグを持って出て行ったんだけど、どうも頭が入っていたらしいというのがありましたよね。

本当にそういう感じのことがいっぱいあって、ともかくお金がある時は湯水のように使うんですよ。

平山:とにかく人間に投資しちゃうんだよね。

そうなんです。私は晩年に2回ぐらい北方先生のお共に付いて行って団さんの大パーティー、グランドキャバレーでやる大パーティー。その時も先生は凄くお優しい方だったし、SM作家というんじゃなくて普通の方なんだと思うんですよね。性癖みたいなものは。だけど、書かれる物がサービス精神が旺盛なのでということだと思う。そのことを大崎さんはSMではなくて将棋のほうから見ていて、将棋でみんながやめろという雑誌を引き受けて最後には自分で袋詰めにして送っていたというんですよね。その頃、団鬼六御殿があったわけですけれども、それも取られてしまった最後には浜田山の小さなおうちにいるんですね。そこでしみじみ淋しがっているとかも書かれていて。最後は病気で亡くなるんですが、ぎりぎりまで書かれている。書くべき人が書いた本という感じがしますね。

男だったら読んでみなさい。

平山:団先生というのは人の三生も四生も生きていた人じゃないですか。お父さんも博才のあった人でこの人も小金がばんと貯まると使っちゃうんですよね。

結構人気があってSMの本がばんと売れると映画のほうにつぎ込んでみたり、プロダクションを作ってみたりダメだったりという。私は仄聞ですけど聞いていましたから大変面白い本でした。

平山:金を残すことよりも人間と付き合って何かすることのほうが面白かったんでしょうね。

京極さん:すぐにお金頂戴とか言わない。

平山:お金は大事ですよね。

京極さん:お金は大事ですよ。滅多に人にあげるもんじゃないですよね。

(2013年01月27日TOKYO FM「東京ガベージコレクション」#tokyogc より)



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2012年12月16日

yamada





山田五郎さん:



前にM・R・ジェームズを紹介した時にイギリス三大怪奇小説家と言ったと思う。そのうちの一人のアーサー・マッケンを前に紹介してこの前M・R・ジェームズを紹介した。アルジャーノン・ブラックウッドを紹介しておかないといけないだろうと思って。



しょこたんに向いているだろう『いにしえの魔術』を紹介します。



ブラックウッドは19世紀の終わりに心霊とかオカルトが大ブームになってそれにはまってヨガにもはまって最終的い食えなくなって、ペン一本で出来る新聞記者になって小説を書き始めた人で。

この人のシリーズが心霊博士ジョン・サイレンスシリーズがある。これがあらゆるサイコドクターものの元祖なんだよね。ジョン・サイレンスという心霊学者がいろんな事件を解決したり、不思議な事件に巻き込まれた患者のどういうことかを解明していく話なんだけど。

そのなかの『いにしえの魔術』もジョン・サイレンスシリーズで山登りだけが趣味のイギリス人がヨーロッパに山登りに行って帰りの電車で団体客と乗り合わせちゃってうるさくてしょうがなくて嫌だと。たまたまいい感じの村に通りかかってここで一泊してみようかと降りる。何かその村が変なんだよ。何かみんな猫っぽい。早くこの村を出たほうがいいと思うんだけど、なぜか居心地が良い。そのうち泊まっている宿屋の娘が帰ってきてその娘に惚れる。その娘があなたは偶然この村に来たんじゃない、私たちが呼んだんだと言い出すんだよ。一体どういうことかという話なんだけどね。

怪奇小説の中でもオカルト系、超心理系を得意とするブラックウッドを是非読んでみてください。

(2012年12月15日 J‐WAVE「TOKYO REMIX ZOKU」から抜粋)





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2012年09月23日

中川翔子さんが変わった紹介の仕方をしていた。面白そうだ。




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2012年06月07日

SF小説の巨匠、レイ・ブラッドベリ氏死去

2012.6.7 00:14

5日死去したレイ・ブラッドベリ氏=1997年1月、米カリフォルニア州(AP=共同)
 6日のAP通信によると、「華氏451度」などで知られるSF小説の巨匠、レイ・ブラッドベリ氏が5日夜、死去した。91歳だった。同氏の娘が明らかにした。

 米イリノイ州出身。ほかに「火星年代記」「ウは宇宙船のウ」などの作品で知られ、邦訳も多数ある。(共同)


http://sankei.jp.msn.com/world/news/120607/amr12060700140000-n1.htm

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