美術など

2011年11月05日

OUR MAGIC HOUR

http://www.yokohamatriennale.jp/

現代アートはよく理解できないものもあるけど、好きか、そうではないかで判断するのがベストだと思う。

ウーゴ・ロンディノーネの12ヶ月それぞれをモチーフとした怪獣みたいなものに出迎えられる。

イン・シウジェンの衣服を裁断してフィルム缶に詰めたものが円形に飾られていた。タグが飛び出ていたりする。年齢、性別によってカラフルだったり地味だったりする。一つの人生を衣服で表しているのかもしれない。

オノ・ヨーコの迷路の中に電話がある。時々、本人から電話がかかってくるとのこと。今も前衛アーティストとして君臨している凄みがある。

人が座っていたり、プラスチックの粒が敷き詰められていたり、画鋲が並んでいたりというものがあり、巨大な電球がぶら下がっていたり、自転車が転がっていたりするところを通過すると石田徹也の絵画があった。悲しそうな自画像とされる男が鉄道模型のようなジオラマに横たわっていて腕から線路が出ていたりする。写真では見たことがあるが、背景がここまで細かくて写真よりも温かみを感じられた。体から出てくるのはダリっぽくもある。もう一点は階段を背負った人が逃げようとしているような絵。石田徹也は自殺なのか事故死なのかわからないが若くして亡くなっていることを思うとより悲しく見えてくる。隣のマグリットの絵は美術館所蔵のものかあまりインパクトがなくて皆スルーしていく。

横尾忠則ルーム。以前、伊集院光の日曜日のラジオ番組でY字路を今は描いていると語っていたが、今年も描き続けていた。中華料理屋などを描いているが段々と黒が増していき抽象的になっていく。震災、原発事故後に見ているのでそういう変化かと勝手に思ってしまった。テレビでY字路のあるどこどこの景色が好きというのではなくてY字路を描きたいと話していた。

白い壁の作品があったが、非常にわかりにくい。紙くずをぶら下げたり、新聞紙を縛ったものもあった。

太宰府天満宮所蔵の薄久保香さんの大作は非常に印象的だった。子供の衣服、靴下までリアルに再現されていてとても写実的だった。持っているもの、髪のはね方に不思議さがあった。

不気味な音が聞こえてくる円形の部屋に入るとダミアン・ハーストの美しい作品がある。とても鮮やかでと思ったが、ダミアン・ハーストなので悪趣味で気持ちが悪い。玉虫厨子のように蝶が貼られている。哺乳類の死体などに比べれば序の口なのかもしれないが。
マッシモ・バルトリーニの建設現場で組む鉄パイプと送風機によるパイプオルガンがぶわっとした鈍い音を放つ。
チョン・ジュンホの骸骨の弥勒菩薩像が並ぶ。とても気持悪い。死を漂わす部屋になっていてどんよりとした。

隕石や看板が飾られて、杉本博司の電流を流してその稲妻を捉えた作品があった。
アラーキーのチロとの日々から最期まで。


倉庫の会場では煙の出る椅子、粘土で作ったカバ、砂の山にスプーン。
タイのアピチャッポン・ウィーラセタクンの映像作品、スーザン・ノリーの日本の自然災害、噴火や地震などの映像、横になった草木。
イスラエルのシーガリット・ランダウの有刺鉄線に塩の結晶を付けたオブジェ、自ら全裸で死海にスイカとともに浮かんだ映像作品、これらは面白かった。オブジェは危うさを感じさせ、スイカの数個は赤い実が見えている。スイカが動いていく中で彼女はただそれに身を任せつかまって行く。笑ってしまうような感覚にもなる。


クリスチャン・マークレーの映像作品はコンセプチュアルでもあった。あらゆる映画の置時計、腕時計、時計が出てくるシーンを切り取って編集している。何だまだ終わらないのかと時計を見る。面白いのは実際の時間に合わせているところだ。この手があったか。


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2011年10月10日

連休ということもあって珍しく混んでいた。

装丁の人という感じで行ったが、絵本のほうが有名だったようだ。
最初のほうは階段を降りていくと上っていたっりとトリックアートのような絵があった。人が動いているようで目で追ってしまう。どこかで見たことのある森の中に動物が書かれていて探したりする絵があった。各所に絵本が置かれていて親と来た子供たちが楽しそうに眺めている。微笑ましくもある。小さな子供たちにとっては美術へとつなぐ展覧会としての役割は大きいと感じた。

アルファベットやあいうえおを伝えるための絵とオブジェ。
今の子供たちは地動説を知ってしまう、地動説を知った時の驚きを伝えたいという天動説から描いた絵、その考えがとても面白いと思った。数学を絵で分からせるというシリーズはよりわかりにくくなるような気もした。

大判の絵ではヨーロッパの家々が並ぶ町並み、スペインのサラマンカだろうか。肩車をしてタワーを作るお祭り。家が並んでいる、上のほうの家の屋根がひっくり返っていたりする遊びもあった。

最後のスペースではシェイクスピア、三国志と古典のものにも取り組んだ絵に。ポスターの原画。

今後は

10月27日から12月11日まで福岡県立美術館にて。

2012年2月25日〜3月25日 板橋区立美術館(東京)

2012年4月21日〜6月17日 秋田県立近代美術館

と巡回する。

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2011年07月03日

相当前に行ってこんな大きな箱物はいらんだろうと思った大江戸博物館。ネーミングも建物もどうなのかと今回も感じてしまった。ちょっと離れたところに今話題の日本自体は傾きそうではある中でのバベルの塔のような感じでそびえたったタワーがどかんと存在していた。地震国に原発と超構想建造物はいらない。

そんなことはどうでもいい。
諦めかけていたが、五百羅漢展に何とか滑り込んだ。ぶらぶら美術館で紹介していて頭に残っていたので久しぶりに美術作品に触れた。芝の増上寺に収められた狩野一信による五百羅漢図100幅が公開されていた。東京大空襲でも絵は燃えることなく全て残っていたが、一挙に公開されることはほとんどなかったとのこと。

まず入っていって顔の大きな表情豊かな羅漢たちに驚かされる。着ている物の書き込み、背景、特に迫ってくるような波の表現が素晴らしかった。人物像は全員がうまいと言うようなうまさではなく味わい深い、人間くさいものだった。実際の素描のようなものがあったが、ちょっと絵が上手い小学生という感じがしないでもなかった。徐々に描き込みがエスカレートしていくのも面白い。羅漢の顔を剥いだら不動明王でした、菩薩でした、オーラが出てビームが出てふきだしも出ていたりとマンガ的であった。西洋画の影響を受けたとされる絵が妙な遠近感があり、必要以上に影を描いていたり、木々がいりくんでいて気持ち悪かったりした。平面の技法からの立体の試みというのが明らかであって好きな絵だった。人物描写の感じとそんなに力を入れないでもいい描き込みは青木雄二のようでもあった。

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ten_years_after at 23:30コメント(0)トラックバック(0) 

2010年01月02日

Julian Schnabel















ジュリアン・シュナーベル

彼の作品には現在最高の価格が付く。その一方で芸術性については批判する人たちもいます。

映画監督としての顔もあります。96年の「バスキア」を発表して高い評価を得ています。モーリー・セイファー記者が彼のアトリエを訪れました。


あなたの作品の価値はどれくらいですか?

:あの絵は大体100万円くらい。最近の作品だとあれなら60万ドルくらいでしょう。

この30年間ジュリアン・シュナーベルのアートは賛否両論を起こしてきました。彼自身が得たのはロングアイランドのモントーク岬の屋敷。ニューヨークはグリニッジビレッジの家です。

ピンクパレスと呼ばれるこの家が彼の活動拠点。360度の眺望が望めます。家の中は巨大な彫刻、6メートル以上の天井。桁外れに大きな彼の作品。

:離れて見るといきいきとした描写がわかるでしょう。

居間は彼のお気に入りの作品で占められています。大きな少女の絵は以前がらくた屋で見つけた素人の絵からインスピレーションを受けたそうです。

Big Girl










:目を塗りつぶしたのはあごに目が行くようにだと。

彼自身、アートは説明しようとすると捉えどころがなくなると。

:目が離せなくなるんだ。

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