2016年08月31日
宇多丸×三角絞め 映画パンフ品評会
三角絞めさん:松竹事業部あたりのパンフは良いんです。なかいゆうたさんが編集した物は。
宇多丸さん:昔だったら川勝さんが入っていたり。 「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」は金返せ系でしたね。
三角絞め:この手のパンフでかちんと来るのはメカを載せろ。
宇多丸:いらねえよ観音開き。
三角絞め:同じような風景でぴんとこない。キャスト紹介も同じ写真を使っている。
宇多丸:エメリッヒのプロフィールで重要な作品が抜けていて。すげえ駄目だし、戸田さんの訳も相変わらずどうかと思う。
三角絞め:東宝ステラさんなんですけど、大変なのかな。資料がないのが。
宇多丸さん:昔だったら川勝さんが入っていたり。 「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」は金返せ系でしたね。
三角絞め:この手のパンフでかちんと来るのはメカを載せろ。
宇多丸:いらねえよ観音開き。
三角絞め:同じような風景でぴんとこない。キャスト紹介も同じ写真を使っている。
宇多丸:エメリッヒのプロフィールで重要な作品が抜けていて。すげえ駄目だし、戸田さんの訳も相変わらずどうかと思う。
三角絞め:東宝ステラさんなんですけど、大変なのかな。資料がないのが。
宇多丸:ハリーポッターは全然資料が来ないのか。
三角絞め:「マネーショート」のパンフがひどくて専門用語の解説もなくて内容も薄いし、かちんときたのがキャスト紹介、写真が続いてブラッド・ピットの写真だけで経歴すら載せていない。東宝ステラは良いパンフも作っていて、アメコミ系とかは。ちょっとえっという出来だった。
三角絞め:「エージェントライアン」も。
宇多丸:映画自体もへっぽこだったのに。
三角絞め:「トランスフォーマー」のパンフはいまいち。キャストだけでロボットの名前がない。「ロストエイジ」は進歩して紹介が入った。
宇多丸:おすすめは。
三角絞め:「エスクスペンダブルズ3」はあの厚さで800円。
宇多丸:読み物として素晴らしい。アートワークも良い。
三角絞め:一番良かったのは「舟を編む」。1000円ぐらいする。辞書のぬめり感が味わえる。これを作った人は本当に偉い。
宇多丸:ということで本題に。決して高くは評価していない作品だけどパンフはという。
三角絞め:第5位は「新しい靴を買わなくちゃ」。僕はそんな好きじゃないですが、パンフは。開けると手紙が付いている。一手間がぐっとくる。この映画には全く思い入れはないけど。邦画のパンフは充実していて情報がたぶん多いから。好きな人には。
三角絞め:第4位は「スタンド・バイ・ミー ドラえもん」。映画としては大嫌いですが。ただこれ開くと泣いている。好きな人に対する誠実さ。小さくメッセージが書いてある。中のデザインも良い。最後の裏は工夫がない。顔になるのは。ファンはたぶん。ファンが喜ぶくらいのクオリティの高さに感動するんじゃないかな。
三角絞め:第3位は「ALWAYS 3丁目の夕日」。邦画のパンフは情報が詰まっている。最後の作品で。三丁目の思い出の写真集が付いている。思いれがないから分からないんですが、そういうのが好きなんだろうな。手間を掛けている。良く出来ている。邦画のパンフレットはしっかりしている。
三角絞め:第2位は「レンタネコ」。
宇多丸:映画はどうなんですか。
三角絞め:大嫌いです。シンゴジラ後は見方が変わってくるんじゃないんですか。
宇多丸:市川実日子さんね。れんたねこ、ねこの予告編だけでぶん殴りたくなった。
三角絞め:本当に不快なのが指一本出してなかなか答えない下り。指をがっと折ってやりたい。2回やって3回やったら。穴が開いている。借用書が再現されている。クロネコヤマトさんの対談とか。穴と借用書の得点が高い。こじんまりしたのも。見直すと意外と良いかもしれませんよ。
宇多丸:見直しますか。
三角絞め:見直しません。
宇多丸:第1位は。
三角絞め:「おかえり はやぶさ3D」。子供が乗ってわーって。
宇多丸:一番くそな奴。どうしようもない奴。
三角絞め:情報が詰まっている。飛び出すはやぶさ。子供が喜びますよ。こんなの付けるの面倒くさいじゃないですか。作った人が良い人なんじゃないかな。良いパンフだなと思って。映画は好きじゃないです。30点ぐらい。
宇多丸:渡辺謙の奴とか。
三角絞め:どれも好きじゃないです。
宇多丸:番外編は。
三角絞め:「ホタルノヒカリ」。すごろく形式。マップが大事じゃないですか。
宇多丸:読みどころは確かに。ホタルノヒカリグッズも売ってる。
三角絞め:「食堂かたつむり」。劇中で倫子の倫は不倫の倫と親が歌うのが腹立つ。その歌が載っている。メールを送ってきた方が下痢便と言ったスープのレシピが載っている。これをちゃんと作って撮影するのは大変。
宇多丸:ジュテームスープ。原作者の顔まで載っている。さっきの歌は監督が。
三角絞め:「テンペスト3D」。この年のワーストですよ。これを見てから飛蚊症になっちゃって眼科に行ってふざけんなよって。
宇多丸:劇場版って滅茶苦茶投げやりだったじゃない。
三角絞め:情報量の詰まり方にぐっと来ませんか。
宇多丸:この絵面はない。
三角絞め:「くもりときどき」の2作目。
宇多丸:1作目は良いけど。
三角絞め:お弁当を作って。手間。凄い偉いな。必要ないじゃないですか。でも、これが。
宇多丸:重要な情報が載ってない。監督情報がマジで載ってない。映画も酷かったけど。日本版主題歌を歌っている人のインタビュー。700円。高っ。三角絞めさん本放送もお願いしますよ。
(2016年08月20日「タマフル24時間ラジオ2016」より抜粋)
作品の出来が良くない作品のパンフレットはたいていは買わないのでパンフレットがどのような構成だったのかを検証することさえしないので今回の企画は映画研究的にもニッチな部門だと思う。
昨年の「スターウォーズ」はでかい。
「エクスペンダブルズ」シリーズはずっしりとして作品自体にちょっとということがあってもパンフレットで満たされる。「グリーン・インフェルノ」はパンフレットの出来が良いという評判が多い。「シング・ストリート」はレコードジャケットの形ででかいが作品の形式を再現した物だった。
対談でも話題に出ていた洋画の場合は情報を解禁しないので資料が不足している中での日本独自の展開なので資料写真くらいしか提供されない等の制作に支障が出ているのだろう。
別の番組で松江哲明監督が最近は場所を取るし制作側としてパンフレットを作るというのはコストパフォーマンスが高く儲からないし、充実していないのでパンフレットは買わない。その代わりブルーレイには監督のコメンタリーが付いている物が多いのでそれを買うほうが情報が充実しているとラジオで話していた。確かに700円以上払って何ページしかなくて内容も薄い物が多くてがっかりする。消費税が上がって700円だった定価が720円になってより割高感が増した。一方で小さな映画館では見本を見せてもらうところがあって、たまに充実しているパンフレットは見ていなくても買ってしまうことはある。置き場所にも捨てるにも面倒なので気に入った作品ではないと最近では買わないようにしないと。
三角絞め:「マネーショート」のパンフがひどくて専門用語の解説もなくて内容も薄いし、かちんときたのがキャスト紹介、写真が続いてブラッド・ピットの写真だけで経歴すら載せていない。東宝ステラは良いパンフも作っていて、アメコミ系とかは。ちょっとえっという出来だった。
三角絞め:「エージェントライアン」も。
宇多丸:映画自体もへっぽこだったのに。
三角絞め:「トランスフォーマー」のパンフはいまいち。キャストだけでロボットの名前がない。「ロストエイジ」は進歩して紹介が入った。
宇多丸:おすすめは。
三角絞め:「エスクスペンダブルズ3」はあの厚さで800円。
宇多丸:読み物として素晴らしい。アートワークも良い。
三角絞め:一番良かったのは「舟を編む」。1000円ぐらいする。辞書のぬめり感が味わえる。これを作った人は本当に偉い。
宇多丸:ということで本題に。決して高くは評価していない作品だけどパンフはという。
三角絞め:第5位は「新しい靴を買わなくちゃ」。僕はそんな好きじゃないですが、パンフは。開けると手紙が付いている。一手間がぐっとくる。この映画には全く思い入れはないけど。邦画のパンフは充実していて情報がたぶん多いから。好きな人には。
三角絞め:第4位は「スタンド・バイ・ミー ドラえもん」。映画としては大嫌いですが。ただこれ開くと泣いている。好きな人に対する誠実さ。小さくメッセージが書いてある。中のデザインも良い。最後の裏は工夫がない。顔になるのは。ファンはたぶん。ファンが喜ぶくらいのクオリティの高さに感動するんじゃないかな。
三角絞め:第3位は「ALWAYS 3丁目の夕日」。邦画のパンフは情報が詰まっている。最後の作品で。三丁目の思い出の写真集が付いている。思いれがないから分からないんですが、そういうのが好きなんだろうな。手間を掛けている。良く出来ている。邦画のパンフレットはしっかりしている。
三角絞め:第2位は「レンタネコ」。
宇多丸:映画はどうなんですか。
三角絞め:大嫌いです。シンゴジラ後は見方が変わってくるんじゃないんですか。
宇多丸:市川実日子さんね。れんたねこ、ねこの予告編だけでぶん殴りたくなった。
三角絞め:本当に不快なのが指一本出してなかなか答えない下り。指をがっと折ってやりたい。2回やって3回やったら。穴が開いている。借用書が再現されている。クロネコヤマトさんの対談とか。穴と借用書の得点が高い。こじんまりしたのも。見直すと意外と良いかもしれませんよ。
宇多丸:見直しますか。
三角絞め:見直しません。
宇多丸:第1位は。
三角絞め:「おかえり はやぶさ3D」。子供が乗ってわーって。
宇多丸:一番くそな奴。どうしようもない奴。
三角絞め:情報が詰まっている。飛び出すはやぶさ。子供が喜びますよ。こんなの付けるの面倒くさいじゃないですか。作った人が良い人なんじゃないかな。良いパンフだなと思って。映画は好きじゃないです。30点ぐらい。
宇多丸:渡辺謙の奴とか。
三角絞め:どれも好きじゃないです。
宇多丸:番外編は。
三角絞め:「ホタルノヒカリ」。すごろく形式。マップが大事じゃないですか。
宇多丸:読みどころは確かに。ホタルノヒカリグッズも売ってる。
三角絞め:「食堂かたつむり」。劇中で倫子の倫は不倫の倫と親が歌うのが腹立つ。その歌が載っている。メールを送ってきた方が下痢便と言ったスープのレシピが載っている。これをちゃんと作って撮影するのは大変。
宇多丸:ジュテームスープ。原作者の顔まで載っている。さっきの歌は監督が。
三角絞め:「テンペスト3D」。この年のワーストですよ。これを見てから飛蚊症になっちゃって眼科に行ってふざけんなよって。
宇多丸:劇場版って滅茶苦茶投げやりだったじゃない。
三角絞め:情報量の詰まり方にぐっと来ませんか。
宇多丸:この絵面はない。
三角絞め:「くもりときどき」の2作目。
宇多丸:1作目は良いけど。
三角絞め:お弁当を作って。手間。凄い偉いな。必要ないじゃないですか。でも、これが。
宇多丸:重要な情報が載ってない。監督情報がマジで載ってない。映画も酷かったけど。日本版主題歌を歌っている人のインタビュー。700円。高っ。三角絞めさん本放送もお願いしますよ。
(2016年08月20日「タマフル24時間ラジオ2016」より抜粋)
作品の出来が良くない作品のパンフレットはたいていは買わないのでパンフレットがどのような構成だったのかを検証することさえしないので今回の企画は映画研究的にもニッチな部門だと思う。
昨年の「スターウォーズ」はでかい。
「エクスペンダブルズ」シリーズはずっしりとして作品自体にちょっとということがあってもパンフレットで満たされる。「グリーン・インフェルノ」はパンフレットの出来が良いという評判が多い。「シング・ストリート」はレコードジャケットの形ででかいが作品の形式を再現した物だった。
対談でも話題に出ていた洋画の場合は情報を解禁しないので資料が不足している中での日本独自の展開なので資料写真くらいしか提供されない等の制作に支障が出ているのだろう。
別の番組で松江哲明監督が最近は場所を取るし制作側としてパンフレットを作るというのはコストパフォーマンスが高く儲からないし、充実していないのでパンフレットは買わない。その代わりブルーレイには監督のコメンタリーが付いている物が多いのでそれを買うほうが情報が充実しているとラジオで話していた。確かに700円以上払って何ページしかなくて内容も薄い物が多くてがっかりする。消費税が上がって700円だった定価が720円になってより割高感が増した。一方で小さな映画館では見本を見せてもらうところがあって、たまに充実しているパンフレットは見ていなくても買ってしまうことはある。置き場所にも捨てるにも面倒なので気に入った作品ではないと最近では買わないようにしないと。