2014年04月24日

プリズナーズ(感想)

プリズナーズ
PRISONERS

2013年米
2014年05月03日公開
PG12指定
配給:ポニーキャニオン=松竹
☆☆☆★
公式サイト
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ「灼熱の魂」
脚本:アーロン・グジコウスキ
撮影:ロジャー・A・ディーキンス
プロダクションデザイン:パトリス・ヴァーメット
衣装デザイン:レネー・エイプリル
編集:ジョエル・コックス
   ゲイリー・D・ローチ
音楽:ヨハン・ヨハンソン
音楽監修:デヴァ・アンダーソン
出演:ヒュー・ジャックマン
   ジェイク・ギレンホール
   ヴィオラ・デイヴィス
   マリア・ベロ
   テレンス・ハワード
   メリッサ・レオ
   ポール・ダノ
   デヴィッド・ダストマルチャン
prisoners
























森の中に鹿がいる。主人公ケラーと息子はライフルで狙う。銃声、倒れる。トラックで走り出すと荷台に鹿。トラックには解体、修理。

PRISONERS

家に戻ると妻と娘。感謝祭の料理を準備していて鹿肉を切っている。テーブルも広げて用意する。隣の黒人のフランクリン一家と。ケラーの娘とフランクリンの娘がジングルベル、ジングルベル、バットマンとロビンがという替え歌を歌い、フランクリンが下手な星条旗を永遠なれをトランペットで吹く。ケラーの長男とフランクリンの長女が妹たちを連れて近所を歩く。妹たちがぼろいキャンピングカーによじ登ろうとすると誰かが住んでいるでしょ、ダメよと下ろして去っていく。車の中から誰か覗いている視点が映る。家に戻り少し時間が経つとケラーの娘とその友人がいなくなっていることに気付きケラーは必死に探す。

刑事のロキはぼろいキャンピングカーを追うと車は急発進して木に激突する。中に潜んでいた人に両手を出すように言って引き摺り出し逮捕する。逮捕された青年はアレックスで自供は取れず椅子に座りたいと言い、物証もなく釈放される。田舎の警察の署長はやる気もなかった。伯母に付き添われて拙い字でサインをして釈放されるとケラーがなぜ釈放されるのかと怒り狂ってアレックスの胸倉を掴んでアレックスは二人は生きているというようなことを囁いたように聞こえた。ケラーは警官たちに抑えられる。その後も怒りが収まらずアレックスを尾行、犬の散歩をしているところでジングルベル、ジングルベル、バットマンとと歌い始めたところをなぜその歌を知っているんだ言う。小児性愛者の神父も出てくるが失踪事件との関連もなく、警察の捜査も進まないまま、ケラーは実力行使に出る。アレックスを拘束し父が住んでいた空き家に閉じ込める。同じ失踪被害者のフランクリンに着替えを持ってくるように言い、空き家へと来させる。なぜ、こんなことをしたんだと言うが、仕方がないだろうと。ケラーは二人はどこにいると顔を殴り続ける。金槌を出し指を叩こうとする。そこまでは出来ず、洗面台を叩く、壁を叩く。フランクリンは良心の呵責に苛まれて妻に話してケラーにも言うと、彼らを連れて空き家へ。フランクリンの妻はアレックスに被せられた頭の袋を取る。ぼこぼこに殴られて原形がなくなった顔があって娘はどこか尋ねたが、助けてと言う彼の手を縛った紐を解くと暴れだしたところでケラーが押さえる。木材を切って窓のない狭いシャワールームを改造して閉じ込める。

ここまででもまだ半分ぐらいでまだまだ話は続く。ここからはあらすじ全般に触れていく。




犯人と疑われる気弱な薄気味悪いアレックスは彼しかいないというポール・ダノが適役として思われないくらいはまっていた。「それでも夜は明ける」でも嫌な奴なんだけどちょっと間抜けでちょっと辛酸を舐めるというような役だった。「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」でも。この作品でも疑われてとんでもない目に遭い、最後はちょっと可哀想な奴だったんだという役だ。その後、失踪事件が公になって市民がキャンドルを灯して祈ろうというところにロキ刑事が不審に思って追いかけた青年(デヴィッド・ダストマルチャン)がまた薄気味悪く、さほど個性もないが、ぴったりの配役だった。家に踏み込むんで疑わしいボックスケースを開けると血の着いた子供の衣服とたくさんの蛇。次のもたくさんの蛇。次もと。逮捕して供述を取ろうとしても迷路を書き続けていて、怒ったロキが殴るが、銃を奪われ口に銃を突っ込み自殺する。

ケラーのアレックスへの拷問は続く。狭くて暗いシャワー室に閉じ込め、熱湯のシャワーを。悲鳴、自分はアレックスではないと。

アレックスの伯母、ばばあが凄すぎる。全ての俳優をも忘れさせてしまう迫力。スタッフロールでメリッサ・レオが演じていたと知る。拷問を続けて狂気に満ちたケラーを演じたヒュー・ジャックマンも良かった。

ケラーはキリストに祈り、他方の加害者はキリストから退避した態度からの行動だった。どちらも宗教に縛られた状態には変わらず、行動範囲も事件の起こったところも田舎の町という範囲を出ない。「ザ・コール」でもあったけれど、必ず犯人の家の近くに地下が掘ってあってという展開が出てくる。そんなに都合よくあるのかという気もした。アレックスがいなくなったのを変だと刑事のロキが疑い、ケラーを尾行するというのもいらなかった。2時間半はさすがに長い。もっとコンパクトにしたら傑作だっただろう。知恵がないアレックスに背負わせすぎだし、結末がああなるならもっと前から少し怪しいポイントを出しておいたほうがという粗が結構目立ってしまう。刑事と相撃ちのわりには刑事の怪我が軽いし、少女は助けられてしまう。その前の雨の中の車での失踪、雨と血とワイパー、ライトが重なっていってという見せ方は良かった。ただ、都合が良過ぎた。少女が助かるまでは良しとしてもちょっと甘い。どちらかが助からずということにしたほうが良かった。そうしなくともほかの犠牲者の死体を見せないときれい過ぎるだろう。ケラーが落ちて笛を見つける。吹くんでしょうと思うと、雪の中、現場検証が夜終わって、ロキが耳を澄ますと弱弱しく鳴る。これはいらないでしょう。ロキが新聞を広げて、26年ぶりに親のところに戻るという記事とその下のケラー氏未だ行方不明というところで終わるのが一番だった。アメリカ大衆受けの修正がなされたように思えて残念だった。

ドゥニ・ヴィルヌーヴの前作「灼熱の魂」の衝撃は超えられなかった。凄まじい話であって、ここまでは求められないし、求めてもない。ただだけど。「灼熱の魂」を見た人はもうそれでいいような。


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