2014年02月10日
新しき世界(感想)
新しき世界
NEW WORLD
2013年韓国
2014年02月01日公開
公式サイト
配給:彩プロ
☆☆☆
監督:パク・フンジョン
脚本:パク・フンジョン「悪魔を見た」
撮影:チョン・ジョンフン
音楽:チョ・ヨンウク
出演:イ・ジョンジェ「10人の泥棒たち」
チェ・ミンシク
ファン・ジョンミン
パク・ソンウン
ソン・ジヒョ
チュ・ジンモ
チェ・イルファ
チャン・グァン
縛られている男、指を金槌で叩かれる。港でドラム缶に詰められて海に落とされる。新世界。
空港で背広を着た男たちが白いスーツでサンダル、サングラスの男を待っている。兄貴と呼ぶ。病院の待合室で男たちが集まっていて手術着を着ている医者が亡くなりましたというと、会長を生き返らせろやと怒る。葬式のシーンになり、車に隠れて葬儀に来る人をカメラで撮っていると、車のガラスにひびが入り割れると、つぶやきシローがゴルフクラブを持って怒ってカメラを奪い誰の許可で撮ってんのやと切れると、仕事なんだ、チェ・ミンシクが言う。警察の課長に出世したんだと言う。
大して核心には触れていないが、ストーリーを知らないで見たほうが楽しめる。ここからはがんがん物語に言及する。そのうちにチェ・ミンシクが主人公でヤクザを演じるイ・ジョンジェに会って情報を渡せというところから潜入捜査物ということがわかるんだけど、冒頭の登場した段階でこの風貌でヤクザというには少々疑問が生じてしまうのでもう少し悪そうでもあってという役者が良かったのだと思う。それがまた最後への話が読めてしまうような驚きがまた減っていってしまう。
一方で主人公のボスを演じるチンピラ風のチョンチョンを演じるファン・ジョンミンは危なっかしい感じと下っ端をいじって叩くのが嫌な感じでありながら後々に愛着が出て来て非常に魅力的に見えていた。チョンチョンと対抗する内部のグループを仕切る男を演じるパク・ソンウンが最初はアリとキリギリスの石井さんに似ていると思ったら次からはつぶやきシローそっくりなんだけど、つぶやかないで迫力があってというのがストーリーとは関係なくおかしい。
潜入捜査でいうと香港映画の「インファナル・アフェア」が思い浮かぶ。それに比べると正体がばれたらどうしようというドキドキさせる展開が一度しかなかった。情報を取引していた女性警官がドラム缶に入れられていて、チョンチョンが調査書を渡してこの中にも裏切り者がいたというところのみだったのが残念だった。そして、チョンチョンが許したというか優しさの余地を残したのかが途中では全くわからないけれども、最後になって若い時の頃の話が流れて運命を共にした的な話が付いていた。しかし、それももっと劇的な話ではないとチョンチョンのしたことにつながらない。その前にはナイフを持って首を刈るような悪行をしているのに話が弱過ぎる。女性警官を調べて殺し屋を送るのなら、チェ・ミンシクに会うにしてもすぐにシーンが変わってもしも人が後をつけてきていたらと考えてしまうようなところもあった。潜入させて組織を揺さぶっていくためのモチベーションが何なのかの描写も足りなかった。殺し屋もいかにもという漫画的な感じが強すぎた。
惜しいところもあるけれど、葬儀からヤクザが集まって大体の人物の性格を観客に把握させて、内部での抗争、エレベーターでの上からの刃物での刺し合いの妻の破水から流れた血からまたエレベーターへの血の見せ方がうまかった。地方の役員たち、特に「トガニ」で双子の不気味な校長を演じていたおっさん等々の今まで悪口を言っていたけど強い者には従ってしまう小物感が非常に出ていた。134分あるのだからもう少しひねりがあっても良かったのか。
NEW WORLD
2013年韓国
2014年02月01日公開
公式サイト
配給:彩プロ
☆☆☆
監督:パク・フンジョン
脚本:パク・フンジョン「悪魔を見た」
撮影:チョン・ジョンフン
音楽:チョ・ヨンウク
出演:イ・ジョンジェ「10人の泥棒たち」
チェ・ミンシク
ファン・ジョンミン
パク・ソンウン
ソン・ジヒョ
チュ・ジンモ
チェ・イルファ
チャン・グァン
縛られている男、指を金槌で叩かれる。港でドラム缶に詰められて海に落とされる。新世界。
空港で背広を着た男たちが白いスーツでサンダル、サングラスの男を待っている。兄貴と呼ぶ。病院の待合室で男たちが集まっていて手術着を着ている医者が亡くなりましたというと、会長を生き返らせろやと怒る。葬式のシーンになり、車に隠れて葬儀に来る人をカメラで撮っていると、車のガラスにひびが入り割れると、つぶやきシローがゴルフクラブを持って怒ってカメラを奪い誰の許可で撮ってんのやと切れると、仕事なんだ、チェ・ミンシクが言う。警察の課長に出世したんだと言う。
大して核心には触れていないが、ストーリーを知らないで見たほうが楽しめる。ここからはがんがん物語に言及する。そのうちにチェ・ミンシクが主人公でヤクザを演じるイ・ジョンジェに会って情報を渡せというところから潜入捜査物ということがわかるんだけど、冒頭の登場した段階でこの風貌でヤクザというには少々疑問が生じてしまうのでもう少し悪そうでもあってという役者が良かったのだと思う。それがまた最後への話が読めてしまうような驚きがまた減っていってしまう。
一方で主人公のボスを演じるチンピラ風のチョンチョンを演じるファン・ジョンミンは危なっかしい感じと下っ端をいじって叩くのが嫌な感じでありながら後々に愛着が出て来て非常に魅力的に見えていた。チョンチョンと対抗する内部のグループを仕切る男を演じるパク・ソンウンが最初はアリとキリギリスの石井さんに似ていると思ったら次からはつぶやきシローそっくりなんだけど、つぶやかないで迫力があってというのがストーリーとは関係なくおかしい。
潜入捜査でいうと香港映画の「インファナル・アフェア」が思い浮かぶ。それに比べると正体がばれたらどうしようというドキドキさせる展開が一度しかなかった。情報を取引していた女性警官がドラム缶に入れられていて、チョンチョンが調査書を渡してこの中にも裏切り者がいたというところのみだったのが残念だった。そして、チョンチョンが許したというか優しさの余地を残したのかが途中では全くわからないけれども、最後になって若い時の頃の話が流れて運命を共にした的な話が付いていた。しかし、それももっと劇的な話ではないとチョンチョンのしたことにつながらない。その前にはナイフを持って首を刈るような悪行をしているのに話が弱過ぎる。女性警官を調べて殺し屋を送るのなら、チェ・ミンシクに会うにしてもすぐにシーンが変わってもしも人が後をつけてきていたらと考えてしまうようなところもあった。潜入させて組織を揺さぶっていくためのモチベーションが何なのかの描写も足りなかった。殺し屋もいかにもという漫画的な感じが強すぎた。
惜しいところもあるけれど、葬儀からヤクザが集まって大体の人物の性格を観客に把握させて、内部での抗争、エレベーターでの上からの刃物での刺し合いの妻の破水から流れた血からまたエレベーターへの血の見せ方がうまかった。地方の役員たち、特に「トガニ」で双子の不気味な校長を演じていたおっさん等々の今まで悪口を言っていたけど強い者には従ってしまう小物感が非常に出ていた。134分あるのだからもう少しひねりがあっても良かったのか。