2013年01月13日
シネ・ウインド:市民映画館の灯、消さないで デジタルシネマ導入の募金を呼び掛け−−新潟 /新潟
毎日新聞 2013年01月13日 地方版
市民の出資などによって建てられた新潟市中央区の映画館「シネ・ウインド」が、デジタルシネマ設備導入のための募金を呼び掛けている。
1985年の開館以来、同館では35ミリフィルムで、環境問題などのテーマに沿った作品や、芸術性の高い作品、国内外の新旧の名作などを上映してきた。
しかし今年6月以降、映画館向けに作られる映画はほぼすべてがデジタルシネマ設備でのみ上映できる上映用データになり、フィルム映写機では上映できなくなる。すでに多くのシネマコンプレックス(複合型映画館)ではデジタルシネマに移行している。デジタルシネマは画面や音質が良いなどの利点もあり、同館でも6月ごろまでに導入することを目指している。
デジタルシネマ設備の整備には約1000万円かかるが、同館の経営は苦しく、自力では難しい。しかし設備を導入しないと上映できる映画が減少していくため、寄付を募ることにした。設備費に加え、メンテナンスなどの費用を合わせた計2000万円を目標にしている。
同館の井上経久支配人(44)は「デジタルの設備を導入しても、フィルム作品の上映は続ける。市民の手でできた映画館の灯を消さないために、ご協力をお願いしたい」と話している。
1口1万円。金融機関への振り込みや、同館への現金持参などで受け付ける。3月末まで。問い合わせは同館(025・243・5530)。【宮地佳那子】
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20130113ddlk15040026000c.html
市民の出資などによって建てられた新潟市中央区の映画館「シネ・ウインド」が、デジタルシネマ設備導入のための募金を呼び掛けている。
1985年の開館以来、同館では35ミリフィルムで、環境問題などのテーマに沿った作品や、芸術性の高い作品、国内外の新旧の名作などを上映してきた。
しかし今年6月以降、映画館向けに作られる映画はほぼすべてがデジタルシネマ設備でのみ上映できる上映用データになり、フィルム映写機では上映できなくなる。すでに多くのシネマコンプレックス(複合型映画館)ではデジタルシネマに移行している。デジタルシネマは画面や音質が良いなどの利点もあり、同館でも6月ごろまでに導入することを目指している。
デジタルシネマ設備の整備には約1000万円かかるが、同館の経営は苦しく、自力では難しい。しかし設備を導入しないと上映できる映画が減少していくため、寄付を募ることにした。設備費に加え、メンテナンスなどの費用を合わせた計2000万円を目標にしている。
同館の井上経久支配人(44)は「デジタルの設備を導入しても、フィルム作品の上映は続ける。市民の手でできた映画館の灯を消さないために、ご協力をお願いしたい」と話している。
1口1万円。金融機関への振り込みや、同館への現金持参などで受け付ける。3月末まで。問い合わせは同館(025・243・5530)。【宮地佳那子】
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20130113ddlk15040026000c.html