2012年07月07日

国吉康雄展

yokosuka


山本理顕によって設計された横須賀美術館。開館から5年ほどしか経っていないまだ新しい美術館だ。


国吉康雄というと、去年行ったモダン・アート,アメリカン展で『メイン州の家族』を見て以来だ。

国吉は1906年に17歳で金儲けをしようと思いアメリカ(西海岸)へと渡った。日本では特に絵画の勉強をしていたわけではなかった。英語が出来ないので絵を描いてコミュニケーションをしていたら、美術へ進んだらとデザインスクールで学んだ。1910年にニューヨークへ、1916年からアートステューデンツリーグ在学。32歳で初個展で成功する。MOMAの「19人の現代アメリカ画家」展に選ばれる。戦後、ホイットニー美術館で現役画家として初の回顧展を開催。1952年にアメリカ代表の作家の一人としてのヴェネツィア・ビエンナーレに出品。1953年ニューヨークで死去。

今回展示されている物のほとんどは福武コレクションからの物。

最初の部屋では蝶ネクタイに帽子、眼鏡をかけた本人の自画像から始まる。乳搾りでは迫力のある牛が描かれている。そして、したてのほかほかの糞もしっかり描かれていた。

次の部屋へ。

『野性の馬』勢いがあり動きがあって優しい顔をした馬がとても良い。鶏の絵。

『秋のたそがれ』まさにという絵。

妻キャサリンとフランス美術が最盛期のパリへと渡るとそれまでモデルを使っていなかった国吉がモデルを使って人物画を描くようになる。独特の悲しげな女性の絵が並ぶ。

一度、父親の具合が悪くなり日本へ、それが最後の帰国だった。日本で買った張子の虎を絵にした。テーブルの奥行きの空間はうまくはないけど、虎の細かい所の雰囲気はとてもうまく味わい深い。

キャサリンと離婚。3年後、サラ・マゾと再婚。

アメリカ人の妻がいたにもかかわらず、戦争中は敵国だということで強制収容所に入れられそうになるが、友人の画家か画商によって回避された。その頃の作品は色味が非常に暗い。

不安定なテーブルの上に二つに割られた『西瓜』。大きな絵で迫力がある。おいしそうではない。
『逆さのテーブルとマスク』きれいな花瓶が倒れていて不安定なようで安定している。

カメラでばしばし撮った写真が並ぶ。

寂しげな風景画が何点か。

次の部屋はシュルレアリスムの作品が並ぶ。ピエロがたくさん出てくる。晩年のほうになると奇抜な色使いになる。仮面をちょっとあげて不気味な顔を覗かす『ミスターエース』。顔と色使いは忘れられない。

とうとうアメリカ市民権を取れないまま死んでいった。


凄いうまいという感じの絵が多いとは言えないがアメリカ人が魅了された理由がわかる絵に表情があるものばかりだった。
位置的にあまり便利が良いとは言えない美術館なのでもう少し主要な駅とを結ぶシャトルバスがあったらと思った。

topimg_kuniyoshi


2012年4月28日(土)〜7月8日(日)

横須賀美術館
http://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/kikaku/948.html

インターネット割引券
※プリントして渡すと当日料金から100円安くなります。

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美術など 

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