2012年03月17日
松井冬子展
場所:横浜美術館
http://www.yaf.or.jp/yma/jiu/2011/matsuifuyuko/
日本画の人気作家の一人。初の個展。
100点あまり展示されている。多くは習作、写生、デッサンの類。緻密に組み立てられているのが見て取れる。どの絵も見ていて奇妙な感じにさせられる作品ばかりだった。よく見るとねずみがたくさん、虫がうじゃうじゃいたりする。
幽霊の絵の1点は学者の山下裕二先生が所有しているものだった。
内臓、解剖をスケッチしたものからいわゆるグロいような内臓が飛び出た絵が続いていく。双頭の蛇が骨、内臓が出ている。女性の子宮、子供を産むという女性の強みを強調していた。ふわっと描かれているに攻撃的な感じがした。パイパンの局部をぐっとこちらに見せ付けてくる絵が印象的でこちらも挑発的だった。
「終極にある異体の散在」は楽園から追われた人々のようだった。段々と西洋の宗教画のように神々しく見えてくるようだった。
恐怖というもので圧倒された。展示された物の多くはガラスに覆われた物、プラスチックで保護された物が多いが、それよりも絵を生身で見ることの出来る作品のほうが力が伝わってくる。
常設展ではフェリーチェ・ベアトの写真があった。19世紀後半の日本、侍、町人を撮って、色付けした物が飾ってあった。珍しい写真ばかりだった。
http://www.yaf.or.jp/yma/jiu/2011/matsuifuyuko/
日本画の人気作家の一人。初の個展。
100点あまり展示されている。多くは習作、写生、デッサンの類。緻密に組み立てられているのが見て取れる。どの絵も見ていて奇妙な感じにさせられる作品ばかりだった。よく見るとねずみがたくさん、虫がうじゃうじゃいたりする。
幽霊の絵の1点は学者の山下裕二先生が所有しているものだった。
内臓、解剖をスケッチしたものからいわゆるグロいような内臓が飛び出た絵が続いていく。双頭の蛇が骨、内臓が出ている。女性の子宮、子供を産むという女性の強みを強調していた。ふわっと描かれているに攻撃的な感じがした。パイパンの局部をぐっとこちらに見せ付けてくる絵が印象的でこちらも挑発的だった。
「終極にある異体の散在」は楽園から追われた人々のようだった。段々と西洋の宗教画のように神々しく見えてくるようだった。
恐怖というもので圧倒された。展示された物の多くはガラスに覆われた物、プラスチックで保護された物が多いが、それよりも絵を生身で見ることの出来る作品のほうが力が伝わってくる。
常設展ではフェリーチェ・ベアトの写真があった。19世紀後半の日本、侍、町人を撮って、色付けした物が飾ってあった。珍しい写真ばかりだった。