2008年12月03日
ワールド・オブ・ライズ(感想)
ワールド・オブ・ライズ
BODY OF LIES
2008年アメリカ
12月20日公開
ワーナー映画
PG-12指定
http://wwws.warnerbros.co.jp/bodyoflies/
☆★1.5
監督:リドリー・スコット「アメリカン・ギャングスター」「エイリアン」
原作:デヴィッド・イグネイシャス『ワールド・オブ・ライズ (小学館文庫)』
脚本:ウィリアム・モナハン「ディパーテッド」でアカデミー賞脚色賞を受賞
撮影:アレクサンダー・ウィット
音楽:マルク・ストライテンフェルトオリジナル・サウンドトラック『ワールド・オブ・ライズ』
出演:レオナルド・ディカプリオ
ラッセル・クロウ
マーク・ストロング
ゴルシフテ・ファラハニ
オスカー・アイザック
サイモン・マクバーニー
イラク、ヨルダン、シリアと中東にディカプリオ演じるCIAのスパイが潜入する。衛星のカメラから撮ってアメリカのCIA本部から指図をするのがラッセル・クロウ演じる男。ディカプリオは情報を得るため、情報を守るためには手段は選ばずばんばん人を殺す。ラッセル・クロウは本土で子供の送り迎えなどをしながら優雅に過ごす。という対比はあるのだが、共演する意味が見えない。あまりにも温度差がありすぎる。
邦題がひどい。全く意味がわからない。原題のほうがインパクトはないが、良かった。リドリー・スコット来日キャンセルというので嫌な予感はしたのだが、的中した。
まず、ディカプリオがミスキャストなのは否めない。童顔だが、以前より汚くなって登場。髭をたくわえても似合わない。変装、演技が「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の時から全く進歩が見えない。緊迫感がなく、リアティもない。CIAの工作員には見えない。この工作員がまたドジ過ぎる。
一番ひどいのが演出、台詞。全く台詞が響いてこない。どこが物語のクライマックスかがわかりにくく散漫だった。内容がわかりにくいわりには最後はハリウッド的ご都合主義なのには納得がいかなく中途半端だった。
リドリー・スコットが駄目なところが露呈していた。「ブラックホーク・ダウン」ではアフリカ人をただの敵としてしか描かず、彼らの実情を伝えなかった。今回もただイスラム教徒はアメリカの敵で相容れないような一面的な描き方だった。イスラム圏は恐ろしく、テロリストばかりいるような感じになっていた。イギリス貴族から見た世界情勢のような感じがしてならなかった。
こんなころばかりするからアメリカは憎まれるんだと言いたくなった。CIAのスパイなんて殺されてまえと思った。敢えてそういう描き方をしているのかもしれないけれども。見終わってもすっきりはなしないもやもや感は今のアメリカの状態を表しているのでここはまだ許せるかな。
アクションも見せ場があまりなく、驚くようなものはなかった。
BODY OF LIES
2008年アメリカ
12月20日公開
ワーナー映画
PG-12指定
http://wwws.warnerbros.co.jp/bodyoflies/
☆★1.5
監督:リドリー・スコット「アメリカン・ギャングスター」「エイリアン」
原作:デヴィッド・イグネイシャス『ワールド・オブ・ライズ (小学館文庫)』
脚本:ウィリアム・モナハン「ディパーテッド」でアカデミー賞脚色賞を受賞
撮影:アレクサンダー・ウィット
音楽:マルク・ストライテンフェルトオリジナル・サウンドトラック『ワールド・オブ・ライズ』
出演:レオナルド・ディカプリオ
ラッセル・クロウ
マーク・ストロング
ゴルシフテ・ファラハニ
オスカー・アイザック
サイモン・マクバーニー
イラク、ヨルダン、シリアと中東にディカプリオ演じるCIAのスパイが潜入する。衛星のカメラから撮ってアメリカのCIA本部から指図をするのがラッセル・クロウ演じる男。ディカプリオは情報を得るため、情報を守るためには手段は選ばずばんばん人を殺す。ラッセル・クロウは本土で子供の送り迎えなどをしながら優雅に過ごす。という対比はあるのだが、共演する意味が見えない。あまりにも温度差がありすぎる。
邦題がひどい。全く意味がわからない。原題のほうがインパクトはないが、良かった。リドリー・スコット来日キャンセルというので嫌な予感はしたのだが、的中した。
まず、ディカプリオがミスキャストなのは否めない。童顔だが、以前より汚くなって登場。髭をたくわえても似合わない。変装、演技が「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の時から全く進歩が見えない。緊迫感がなく、リアティもない。CIAの工作員には見えない。この工作員がまたドジ過ぎる。
一番ひどいのが演出、台詞。全く台詞が響いてこない。どこが物語のクライマックスかがわかりにくく散漫だった。内容がわかりにくいわりには最後はハリウッド的ご都合主義なのには納得がいかなく中途半端だった。
リドリー・スコットが駄目なところが露呈していた。「ブラックホーク・ダウン」ではアフリカ人をただの敵としてしか描かず、彼らの実情を伝えなかった。今回もただイスラム教徒はアメリカの敵で相容れないような一面的な描き方だった。イスラム圏は恐ろしく、テロリストばかりいるような感じになっていた。イギリス貴族から見た世界情勢のような感じがしてならなかった。
こんなころばかりするからアメリカは憎まれるんだと言いたくなった。CIAのスパイなんて殺されてまえと思った。敢えてそういう描き方をしているのかもしれないけれども。見終わってもすっきりはなしないもやもや感は今のアメリカの状態を表しているのでここはまだ許せるかな。
アクションも見せ場があまりなく、驚くようなものはなかった。