2006年10月08日
『オタク・イン・USA』 パトリック・マシアスさん
アメリカで日本のオタク文化が大人気。
ゲスト:フリーライターのパトリック・マシアス(PATRICK MACIAS)さん。
(http://www.patrickmacias.com/)
1972年アメリカ、カリフォルニア州サクラメント生まれ。6歳の時テレビで「ゴジラ」を見たのをきっかけに日本の特撮物、アニメーションにはまった。アメリカのアニメ専門誌の仕事を経て、今は日本でオタク文化の取材、執筆を行っているそうです。
『オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史』 パトリック・マシアスさん
パトリックさん(以下Pと省略):初代「ゴジラ」を見た。
吉田照美さん:「ゴジラミレニアム」に出ました。アメリカではカットされました。大河原監督。
P:すみませんでした。
アメリカでオタクという言葉が市民権を得ていまして、ニュース番組のCNNでオタクマーケット、アニメ、マンガなどの規模は年間250万ドル規模です。
オタクというと日本のポップカルチャーガ好きな人をさします。
コミックマーケットにあたるイベントがありまして、15年、20年くらい前からあります。最大のアニメ・エキスポは10年くらい前からあります。10万人ほどです。
太ったアメリカ人がセーラームーンのコスプレをしています。日本のコミックイベントと違うのはティーネージャーが親のいないところのパーティーののりなんですね。何よりもお祭り騒ぎを楽しむ。ハロウィーンのよう。
6歳の時、恐竜が大好きで、父から薦められて「ゴジラ」を見ました。
日本のアニメ、特撮「マッハGOGOGO」「ガッチャマン」「宇宙戦艦ヤマト」というのは一般的にテレビでやっていて、どの子どもたちも見ていた。ただ、その子どもたちはそれが日本製であることを知らなかった。
特撮以外では「将軍」、三船敏郎、フランキー堺、ピンクレディーショー、凄い悪いテレビ大好き。ケイちゃん好き。日本語を教わっている人がいて、日本のアニメ、マンガが好きで日本語を始めた。日本からアニメ雑誌を買ったり、日本でペンフレンドを作って彼らにビデオに送るのが貴重な情報源になった。
アメリカは善と悪の対決。日本のアニメは生と死、政治的なものも扱い、子ども、大人まで楽しめる。何よりビジュアルが格好よい。
吹き替えはかなりでたらめなものが多い。そのせいでひどいものになった。ウルトラマン。初代はオリジナルに近いんですが、ウルトラセブンは日本放映よりも30年遅かったので、ただ脚本が駄洒落だらけで、ストーリーも曲げられて僕のようなファンにとっては悔しい。
「ガッチャマン」は科学忍者隊だったんですが、当時アメリカでスターウォーズがヒットしていたので銀河の宇宙戦士に作り変えられました。「宇宙戦艦ヤマト」はスターブレイザーズに変えられ、船の名前はギリシャ神話のアルゴに変えられ、デスラー総統はなぜかおかま言葉。お寿司はチョコレートケーキ、お酒はミネラルウォーター、人が死ぬと人間ではなく、ロボットだと。歌も歌詞が変えられる。ちぐはぐな感じがしました。
日本のミュージシャンで特にアメリカで人気があるのはアニメ番組担当でTMレボリューションズ、「ガンダムシード」、ラルクアンシェルは「るろうに剣真」を歌っていて、コンサートも。それがアニメのコンベーションでしか行われていない。しかし、今、メインストリームに持っていこうという動きもあります。
パフィーはアニメのキャラとして人気があります。
真田広幸さんは物凄く有名ではないのですが、「ラストサムライ」でプロモーションをした時にプロモーターはアメリカ初登場という扱いをしていましたが、違っていて70年代、80年代の「宇宙からのメッセージ」「ほえろ鉄拳」という主演作品がありまして、そちらはコアnaファンには非常に人気が高い大作だった。当時スターウォーズが流行って、スペースオペラものだったら何でも良かった。
吉田さん:僕はがっかりしたんだけどな。
丹波哲郎さんなどの日本の俳優が見られるチャンスだった。
毎日とても楽しいです。これからもオタクが増えていきます。
(2006年10月2日 文化放送「吉田照美のやる気MANMAN」午後2時の興味津々より)
ゲスト:フリーライターのパトリック・マシアス(PATRICK MACIAS)さん。
(http://www.patrickmacias.com/)
1972年アメリカ、カリフォルニア州サクラメント生まれ。6歳の時テレビで「ゴジラ」を見たのをきっかけに日本の特撮物、アニメーションにはまった。アメリカのアニメ専門誌の仕事を経て、今は日本でオタク文化の取材、執筆を行っているそうです。
『オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史』 パトリック・マシアスさん
パトリックさん(以下Pと省略):初代「ゴジラ」を見た。
吉田照美さん:「ゴジラミレニアム」に出ました。アメリカではカットされました。大河原監督。
P:すみませんでした。
アメリカでオタクという言葉が市民権を得ていまして、ニュース番組のCNNでオタクマーケット、アニメ、マンガなどの規模は年間250万ドル規模です。
オタクというと日本のポップカルチャーガ好きな人をさします。
コミックマーケットにあたるイベントがありまして、15年、20年くらい前からあります。最大のアニメ・エキスポは10年くらい前からあります。10万人ほどです。
太ったアメリカ人がセーラームーンのコスプレをしています。日本のコミックイベントと違うのはティーネージャーが親のいないところのパーティーののりなんですね。何よりもお祭り騒ぎを楽しむ。ハロウィーンのよう。
6歳の時、恐竜が大好きで、父から薦められて「ゴジラ」を見ました。
日本のアニメ、特撮「マッハGOGOGO」「ガッチャマン」「宇宙戦艦ヤマト」というのは一般的にテレビでやっていて、どの子どもたちも見ていた。ただ、その子どもたちはそれが日本製であることを知らなかった。
特撮以外では「将軍」、三船敏郎、フランキー堺、ピンクレディーショー、凄い悪いテレビ大好き。ケイちゃん好き。日本語を教わっている人がいて、日本のアニメ、マンガが好きで日本語を始めた。日本からアニメ雑誌を買ったり、日本でペンフレンドを作って彼らにビデオに送るのが貴重な情報源になった。
アメリカは善と悪の対決。日本のアニメは生と死、政治的なものも扱い、子ども、大人まで楽しめる。何よりビジュアルが格好よい。
吹き替えはかなりでたらめなものが多い。そのせいでひどいものになった。ウルトラマン。初代はオリジナルに近いんですが、ウルトラセブンは日本放映よりも30年遅かったので、ただ脚本が駄洒落だらけで、ストーリーも曲げられて僕のようなファンにとっては悔しい。
「ガッチャマン」は科学忍者隊だったんですが、当時アメリカでスターウォーズがヒットしていたので銀河の宇宙戦士に作り変えられました。「宇宙戦艦ヤマト」はスターブレイザーズに変えられ、船の名前はギリシャ神話のアルゴに変えられ、デスラー総統はなぜかおかま言葉。お寿司はチョコレートケーキ、お酒はミネラルウォーター、人が死ぬと人間ではなく、ロボットだと。歌も歌詞が変えられる。ちぐはぐな感じがしました。
日本のミュージシャンで特にアメリカで人気があるのはアニメ番組担当でTMレボリューションズ、「ガンダムシード」、ラルクアンシェルは「るろうに剣真」を歌っていて、コンサートも。それがアニメのコンベーションでしか行われていない。しかし、今、メインストリームに持っていこうという動きもあります。
パフィーはアニメのキャラとして人気があります。
真田広幸さんは物凄く有名ではないのですが、「ラストサムライ」でプロモーションをした時にプロモーターはアメリカ初登場という扱いをしていましたが、違っていて70年代、80年代の「宇宙からのメッセージ」「ほえろ鉄拳」という主演作品がありまして、そちらはコアnaファンには非常に人気が高い大作だった。当時スターウォーズが流行って、スペースオペラものだったら何でも良かった。
吉田さん:僕はがっかりしたんだけどな。
丹波哲郎さんなどの日本の俳優が見られるチャンスだった。
毎日とても楽しいです。これからもオタクが増えていきます。
(2006年10月2日 文化放送「吉田照美のやる気MANMAN」午後2時の興味津々より)