2005年03月31日

「サイドウェイ」(感想)

「サイドウェイ(Sideways)」
2004年アメリカ、ハンガリー
公開中(公式サイト
お薦め度☆☆☆☆☆5星
監督、脚本:アレクサンダー・ペイン(前作「アバウト・シュミット」)
脚本:ジム・テイラー
原作:レックス・ピケット(「サイドウェイ」)
出演:ポール・ジアマッティ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、バージニア・マドセン、サンドラ・オー
2004年度アカデミー賞脚色賞受賞

sidewaysやっと見ることができました。観客の平均年齢が高く、じじいばかりでした。
映画はというと、ハゲで中年太りで決して見た目が良くない主人公の地味なストーリーです。けれども、とても愛すべき映画で心に染み入る味わい深い映画でした。4人の登場人物の一人一人が人間くさく、生き生きとしていて、本当にこの人たちはどこかで生活しているのではないかと思ってしまうほどはまり役でした。やはり人と人との丁寧なやりとり、台詞が良い映画を生みます。ワインを人生にたとえるやりとりは心に残ります。私は酒を滅多に飲みませんが、おいしそうにワイン飲んでいるのを見ると飲みたくなってきます。映画に出てきたカリフォルニアワインは売り切れている店が多いようです。ジャジーな音楽もとても心地良かったです。パンフレットもワインの知識などが載っていて、読み応えがあります。
ただでさえ地味で宣伝ができていないのに、アカデミー賞にノミネートされ、急遽日本での公開が前倒しになったため、前売券を売る間もなく公開となってしまいました。なので、すぐに終わってしまう可能性があるので見たい方はお早めに。
アレクサンダー・ペイン監督
alexander_payneこの監督は小津安二郎や黒澤明に傾倒していて、「アバウト・シュッミット」も小津の「東京物語」を参考にしている。 この監督は普通の人をくすっと笑わせ、物悲しく描くのがとてもうまい。アレキサンダー・ペイン監督と映画に出演していた監督の妻でもあった女優のサンドラ・オー(アジア系アメリカ人)は5年前に交際を始め、2003年1月1日に結婚した。しかし、今年の3月離婚をした。








ポール・ジアマッティ
paul_giamatti1997年の傑作コメディー「プライベート・パーツ」に出演して以来、ポール・ジアマッティはずっと「あの映画に出ていたあの人」の役回りを演じてきた。『交渉人』でも『PLANET OF THE APES/猿の惑星』でも。「アメリカン・スプレンダー」で、ついに主役の座を射止めた。この作品でジアマッティは、実在するコミック作者で気むずかし屋のハービー・ピーカーを好演。アニメやドキュメンタリー映像、ピーカー本人のナレーションも織り交ぜた本作は、昨年のサンダンス映画祭でグランプリを獲得した。インテリのピーカーはジアマッティのはまり役だった。
無名の兵士を描いた『プライベート・ライアン』ではドジな将校を演じ、緊迫感のなかに貴重な笑いをもたらした。

「1日に最低1冊は本を買う」と、ジアマッティ。彼の妻と2歳半の息子は、マンハッタンのアパートで数千冊の本を相手に縄張り争いを繰り広げている。「実は本の虫なんだ。妻の忍耐力には頭が下がる」父バートは名門エール大学の教授で、後に学長まで務めた。息子もエール大学演劇部で学んだ(「最高のコネがあったからね」)。89年、父親は大リーグのコミッショナーに就任。野球賭博疑惑でピート・ローズを球界から永久追放すると、その8日後に心臓発作で他界した。
映画界に入って1度だけ、高学歴が邪魔になったことがあった。『プライベート・ライアン』の撮影中、専属の軍事コンサルタントがヤワな学生タイプのジアマッティを見るなり、目の敵にしてきたのだ。「銃の構え方がなってないって、どやしつけられた」
(ニューズウィーク日本版2004年7月7日号の「アメリカン・スプレンダー」の記事より抜粋)









ten_years_after at 23:51コメント(0)トラックバック(0) 
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