2006年07月04日
後藤健生さん(サッカージャーナリスト)
(後藤健生さんの著書)
中田英の引退表明について
この間の3試合見ても日本の中で一番優れた選手だった。まだまだ何年もできる選手がこのように早く引退してしまうのが非常に残念です。ただ、一人の選手であれば良かったんだけれども、それ以外の世界の中田とか肩書きがいろいろついてしまって、その重さに耐えられなくなってしまった。本人はそれで良いと思っているんでしょうけれども、いずれ寂しいと思うんではないでしょうかね。彼は本当にサッカーが好きだったですから。動きを見ればまだまだできると思いますからね。フィーゴ、ジダンも代表引退してカムバックしたし、ネドベドもカムバックしましたし、是非ね。
準決勝について
小西克哉さん:後藤さんはアルゼンチン、イタリア、ポルトガル、ブラジルと予想されているんですが。ブラジルとアルゼンチンがいなくなってしまいましたが。
ブラジルは今大会ずっとコンディションが悪くて、いずれ準々決勝あたりに標準をあわせて段々良くなってくるかなと思ったら、大して変わらないで最後までコンディション悪いまま終わってしまいました。協調性、準備がうまくいっていなかった。ワールドカップをあまく見ていたかなという気がしますね。良い選手がそろっていながら勝てるとあまく見ていたのかなという気がしますね。
アルゼンチンの方は試合内容としてはむしろドイツを上回っていたと思いますけど、選手交代で守備の交代をしてしまったあとに同点に追いつかれて非常に苦しみました。ゴールキーパーの負傷もありました。残念です。どちらも消えてしまうチームではないので、ドイツとアルゼンチン。
準決勝2試合
ドイツ対イタリア
残っている4チームの中でドイツは非常にチーム状態が良い。さすがドイツだな。大会前の日本との試合で2点取られてこの守備じゃ難しいかなと思っていたんですけれども、アルゼンチンの強烈な攻撃を1点に押さえましたからね。アルゼンチンのFWに対してどんどん体を当てていくという最初の頃とディフェンスの仕方を変えているなと。自分達が得意な1対1の強さ、ボールの奪い合いの強さを活かして守っていますね。イタリアはDFでもネスタが出られないとか、出られない選手がいたり、退場者が出たり非常に苦しんできましたよね。この間は相手はウクライナで完勝しましたけれども、必ずしも万全の調子ではない。だけど、イタリアは優勝する時はいつもこうで、大丈夫かなと思っていて最後の準決勝、決勝出てきちっと勝って優勝パターンですからね。イタリアとアルゼンチンは3月に試合をして4対1でイタリアが勝っています。本当は5点も6点も入りそうな一方的な試合だったんですけれどもね。もちろんそのときとは違いますけれども。それがドイツ(?)の選手にどういう影響を与えるかなという気がします。
注目選手は
イタリアはセンターバックのカンナヴァーロですね。日本のDFと比べても決して大きくない小さい選手なんですけれども、今大会最高のDFだと思います。170センチぐらい。大きなドイツの選手をどう止めるか。その辺を見て欲しい。
ドイツはバラックですね。ドイツの選手はやっぱりテクニックの面ではアルゼンチンと比べてもみんなボールを止める時に大きくなってしまう。そんなうまくない。バラックという選手は大きさもあるし、運動量もあるし、テクニックも非常に高い本当に素晴らしい選手だと思います。アルゼンチン戦の時バラックは全体に押されていてちょっと後ろのほうでプレイしていたんですね。バラックがもう少し高い位置でプレイできればドイツが点取れるでしょうしね。イタリアの位置の関係とバラックの位置の関係じゃないですかね。
予想はイタリアがやや有利。
ポルトガル対フランス
フランスはジダンが最高の状態になってきたので、ジダンをポルトガルが守っていくでしょうね。ポルトガルのフェリペ監督の戦略と冴えてますからね。ジダンをしっかり止めてくるでしょう。(ポルトガルはデコ、コスティーニャが戻ってきます。)1試合休んだんでコンディションも良いかもしれません。コスティーニャがジダンにくっついてくるでしょう。ポルトガルがしっかり守って、フランスもヴィエラとかマケレレが良いですからなかなか点取れない。得点力がない両方とも。攻撃的なイメージない。1点勝負じゃないですかね。PKになるとポルトガルのGKリカルドが凄かったですよね。んだけれども。そういうことも含めて0対0、1対0そんな感じじゃないですかね。
フェリペ監督がフランスの攻撃をうまく止めるんじゃないかと思ってポルトガルかなという気がします。
(2006年7月4日TBSラジオ「ストリーム」より抜粋)
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2006年07月03日
(NHKラジオ「ラジオ深夜便」ないとガイド待ち合わせは映画館で 映画評論家、青柳秀侑さんの映画紹介より 2006年7月2日)
「トランスアメリカ」TRANSAMERICA
2005年アメリカ
7月22日公開
公式サイト
アカデミー賞主演女優賞ノミネート: フェリシティ・ハフマン
ゴールデン・グローブ賞主演女優賞ドラマ部門受賞: フェリシティ・ハフマン
アカデミー賞歌曲賞ノミネート:ドリー・パートン「Travelin' Thru」
監督:ダンカン・タッカー
製作総指揮:ウィリアム・H・メイシー
出演:フェリシティ・ハフマン
ケヴィン・ゼガーズ
フィオヌラ・フラナガン
グレアム・グリーン
バート・ヤング
「美しい人」NINE LIVES
2005年アメリカ
公開中
公式サイト
監督、脚本:ロドリゴ・ガルシア
出演:キャシー・ベイカー
エイミー・ブレネマン
エルピディア・カリーロ
グレン・クローズ
スティーヴン・ディレイン
ダコタ・ファニング
ウィリアム・フィクトナー
ホリー・ハンター
シシー・スペイセク
ロビン・ライト・ペン
「蟻の兵隊」
2005年日本
7月22日公開
公式サイト
監督:池谷薫
出演:奥村和一『私は「蟻の兵隊」だった―中国に残された日本兵』
見るしかない。
「胡同(フートン)のひまわり」SUNFLOWER
2005年中国
公式サイト
監督、脚本:チャン・ヤン
出演:ジョアン・チェン
スン・ハイイン
「カーズ」CARS
2006年アメリカ
公開中
公式サイト
監督、脚本: ジョン・ラセター
脚本:ドン・レイク
音楽: ランディ・ニューマン
声の出演:オーウェン・ウィルソン
ポール・ニューマン
「ブレイブストーリー」BRAVE STORY
2006年日本
7月8日公開
公式サイト
監督:千明孝一
アニメーション制作:GONZO
製作総指揮:亀山千広
原作:宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー』
声の出演:松たか子
大泉洋
常盤貴子
ウエンツ瑛士
「おさるのジョージ」CURIOUS GEORGE
2006年アメリカ
7月22日公開
公式サイト
監督:マシュー・オキャラハン
製作:ロン・ハワードほか
声の出演: ウィル・フェレル
フランク・ウェルカー
ドリュー・バリモア
「ゲド戦記」TALES FROM EARTHSEA
2006年日本
7月29日公開
公式サイト
監督、脚本:宮崎吾朗
脚本:丹羽圭子
プロデューサー:鈴木敏夫
原作:アーシュラ・K・ル=グウィン『ゲド戦記』
制作:スタジオジブリ
挿入歌:手嶌葵『テルーの唄 』
声の出演:岡田准一
手嶌葵
田中裕子
小林薫
菅原文太
「ハイジ」HEIDI
2005年イギリス
7月15日公開
公式サイト
監督:ポール・マーカス
出演:エマ・ボルジャー
マックス・フォン・シドー
ジェラルディン・チャップリン
今日の紹介作品の中で一番おすすめです。見てて安心。
「M:I:III」MISSION: IMPOSSIBLE III
2006アメリカ
7月8日公開
公式サイト
監督、脚本:J・J・エイブラムス
製作、主演: トム・クルーズ
製作:ポーラ・ワグナー
脚本:アレックス・カーツマン
ロベルト・オーチー
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン
ヴィング・レイムス
マギー・Q
ジョナサン・リス=マイヤーズ
ローレンス・フィッシュバーン
トム・クルーズが頑張っています。バチカンに行ったり、見ててふ〜んと思いますけど、トム・クルーズは絶対死なないと思いながら。『カポーティ』でオスカーを取ったフィリップ・シーモア・ホフマンが敵役で出ています。
音楽『Mi3』からお馴染みのテーマ曲
2006年07月02日
小西克哉さん:小泉さん「Thank you very much American people for love me tender」と締めくくる。
アメリカ国民の皆さんLove me tenderしてくれてありがとう。笑いをとっているけれど、どうも違和感が残る。小泉さんがアメリカ国民を本当に愛してくれてありがとう。一国の総理がアメリカ国民が愛してくれてというニュアンスかな。女々しい感じがした。Loveするのは良いんだけれども、Loveしてくれてありがとうと言うのを一国の総理が言うんですよね。イギリスのブレアさんが言っているのを想像できない。まして大統領のフランスのシラクさんとかヨーロッパの要人がLove me tenderしてくれてありがとうとは言わないと思う。女々しい。アメリカの独特の役割をやってきたと言うのを最後に言い切ったようでしょうがない。ある意味アメリカにおかまほられてありがとうと。ケツ出してこの5年はずっと愛してくれてありがとう。Loveをあそこで出して良かったのか非常に複雑な思いがする。英語を軽々しく使わないほうが一国の代表としては良い。通訳仲間と話しますが変に生半可に英語をちりばめられる人はニュアンスが変わってくる。小泉さんのあの軽々しさでもって締めたのはああやっぱりこの人はこれでやっちゃったんだなという感じだな。鳥肌が立っちゃった。
(2006年6月30日TBSラジオ「ストリーム」小西克哉さんの発言から)
宮台真司さん:ニューヨーク市立大学大学院教授の霍見芳浩さんに聞いたら、アメリカでは全くこのニュースは報じられていない。ほんのちょっとベタ記事がニューヨークタイムズに載った。記者会見記者を含めて大爆笑。馬鹿にしきっている。
小泉さんはもうすぐ辞める。ブッシュさんは支持率3割。共和党支持者の人たちもどんどん離れている。アメリカでもこいつは終わっているという感じ。ニューズウィークアメリカ版でもブッシュは終わったというマンガが画かれているようなくらい終わっている。終わった人がこれだけ内政外交が山積みになっている中で、プレスリーの場所に行ったりとかまあ暇だな。居眠りブッシュは健在だった。アメリカの人も冷笑する不人気な、国内的にも国外的にも誰もついていかないブッシュにただ一人ついていく忠犬ポチの絵も描かれています。
そうしたニュースが日本で出ないのは外務省記者クラブのある種の弊害ですよね。要はそういうアメリカの空気を逆らって報道することができない。仮想現実の中でこういことを報じているんだなという感じですよね。実際にアメリカの外交委委員会委員長が小泉さんの議会での発言を、1番のもてなしは上院、下院でコラソン・アキノさんとかいろんな人が尊敬されて発言をしています。小泉さんもやりたくてブッシュに根回しをしてもらったんだけれども、駄目だ靖国に行くような思想をアメリカの議会でスピーチさせるようなことはできない。小泉は靖国で文句を言っているのは韓国だ中国だと言っているが、何を言ってるんだアメリカだって言ってるんだよ。本当にていの良い笑いものになっている。正しい英語はfor loving me tenderですよね。アメリカ人記者のジョークで、日本人はLとRがうまくしゃべれないのでrubがこするでRub me tenderで誰か私の気持ち良いところをこすってみたいなイメージで、ブッシュさんこすっ上げたところが喜んだんで文字通りだという。
(2006年6月30日TBSラジオ「荒川強啓デイキャッチ」宮台真司さんの発言から)
もう小泉発言には失笑、冷笑、嘲笑。もう何もない小泉、ブッシュを取り上げるのも馬鹿らしい気がしますが。
2006年06月30日
後藤健生さん(サッカージャーナリスト)
(後藤健生さんの著書)
注目カード
ドイツ対アルゼンチン
アルゼンチンが残っているチームの中で絶好調ですよね。素晴らしいパス回しのサッカーをしますよね。ドイツのDFがちょっと動きが悪いんでね、止めることができるかどうか。パス回しとラインの裏に飛び出す動きですよね。対戦成績は買ったり負けたり、有名なところでは86年の決勝でアルゼンチンが勝って、4年後の90年再び戦ってドイツが勝った。アルゼンチンが決勝トーナメント1回戦でメキシコ相手に延長戦厳しいゲームをした。疲れもあるけど、その逆で厳しいゲームを経験している強みもある。それに対してドイツは今まで楽な相手とゲームをしてきた。本当の苦しい試合は経験していないその影響がどう出るか。
小西克哉さん:疲れをとるか練度を増しているほうをとるか。
もちろんスウェーデンはそんな弱いチームではないけれども、ドイツ対スウェーデンは相性もあるけれどもドイツがいつも楽に勝つ。
イタリア対ウクライナ
ウクライナは残った中で一番えっと思うびっくりしたチーム。初出場でもソ連時代はウクライナが中心だったんですが。ただウクライナの主砲シェフチェンコがかなり不調ですよね。初戦はスペインに0対4で敗れて、そのあとサウジアラビアとチュニジアに勝つのは当然だろう。スイスとのPK戦でしょぼい勝ち方ですけれども。相手がイタリアで順当に行けばイタリアかな。イタリアもネスタが出られそうにないとかデ・ロッシが出場停止とか、トッティも本調子じゃないとかいろいろ不安を抱えている。DFマテラッツィが出場停止。そこでシェフチェンコの調子が急に上がってきたりすると番狂わせの可能性もあるかなという気がしますね。イタリアの優勝するパターンは最初苦戦して大丈夫かなと思っていると最後のほうで急に上がってくる。最初から優勝を狙っているチームはどこもそうで、開幕から調子が良いというのはない。1ヶ月持たないですから。準々決勝あたりにコンディションのピークをもってくるのが優勝するパターン。下手するとそのまま終わっちゃう。
2日の深夜
イングランド対ポルトガル
ポルトガルもウクライナと同じで8チームの中で優勝経験がないチーム。そのかわり監督のルイス・フェリペ・スコラーリ監督前回ブラジル優勝監督。監督の能力で経験のなさを補える。連続勝ち記録10試合になった。例えば、オランダとの1回戦。フェリペ監督がオランダの得意の両アウトサイドにきっちりマークをつけて攻撃を止まってしまう。相手を研究していろいろ考えてくる監督ですから。
小西さん:同じブラジル人でも研究する人もいるんだ。
こちらはプロの監督ですから。デコが出れない。守備のコスティーニャが出れない。かなり選手起用も難しい。そこを名監督がどういう風に選手を使ってくるかなというところも見所。イングランドは確かに良い選手もいるし、チームも強いんだけれども何かなかなか点が取れない。この間もベッカムのフリーキック1発でしたからね。セットプレーから。点が取れない。試合運びが下手だとイングランド人みんなブーブー言ってますよ。うまくそのへんをフェリペ監督に止められちゃうとどうなるかな。分からないですよね、。
ブラジル対フランス
1998年のワールドカップ決勝のカードで、当時と同じ選手が出てますからね。因縁。あの時は3対0ですけど。平均年齢が高いけれども、特にフランスが高い。フランスは何か調子が悪くて、特に中心のジダンが何か動きが悪くてみんなにずっと批判されていたら、この間のスペイン戦でジダンが非常に良い動きをした。点取ったこともそうだけれども中盤で良く動いたし、いかにもジダンらしい良いパスを出した。調子が上がってきたところですよね。ジダンの周りのマケレレ、ヴィエラの中盤の守備力。最終ラインもやらすとテュラムこのへんがブラジルの攻撃力を止めることができるかで分からないですよね。ブラジルは何か本調子じゃないんですよね。点を確かに取っていますけれども、ここも相手が4試合弱かったですからね。ガーナも簡単にラインを突破されていましたから。全体にブラジルもやはりこれからピークにもってこようと調整していますから。それがうまくいけば。2002年優勝した時もそうですよね。準々決勝のイングランド戦あたりから急にブラジル調子よくなって優勝しちゃったんですよね。最初から優勝候補と言われている強いチームは7試合することを考えてやっていますからね。
アルゼンチン、イタリア、ポルトガル、ブラジルが勝ち上がると予想します。
(2006年6月30日TBSラジオ「ストリーム」より抜粋)
地の利があるドイツですが、プロの監督ではないクリンスマンを起用したことがどこかの国と同じようなことになってしまうのではないかという点でアルゼンチン有利ではないでしょうか。毎回ベスト4にダークフォース的な国が1カ国は入るので、ウクライナあたりが入ってくるのではないかという点でウクライナ。しかし、セリエA八百長疑惑が出る年はイタリアが優勝することもあるからな。EURO2004の頃から人材がそろっていて調子が良いポルトガルが有利。フランス、ブラジルはどっちもどっちだけれども。ヨーロッパが有利なのは間違いないでしょうが、ブラジルの超人的なスーパーサイヤ人になってしまうことがあると圧倒的にブラジルでしょう。続きを読む
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2006年06月27日
街で歩いて分かるようになったのはごく最近のことです。43歳にしてようやくキャリアができた。「デスパレートの妻たち」でエミー賞を受賞。この作品と主演をした「トランスアメリカ」でゴールデン・グローブ賞にダブルノミネート。
「トランスアメリカ」はスタンレイという1人の男の映画。性別適合手術を控え両親に自分の決心を打ち明けに行く。ハフマンはこの役を体当たりで熱演。性同一性障害の人たちの会合に通って研究を重ね発声の特訓を受けた。
「トランスアメリカ」で彼女の演技に対する賞賛は長年くすぶっていた女優の実力を証明するものでした。若い時に出ていた番組はどの番組も成功しなかった。「スポーツナイト」では主演を勤めましたが、ヒットしませんでした。ほかにも様々な作品で名脇役を演じてきたハフマン。ヒットした「デスパレートな妻たち」まで仕事にあぶれることはなかったものの、いわゆるスターではなかった。しかし、ハフマン演じる専業主婦リネットはその切ないほどリアルなキャラクターで全米の主婦達の心を掴んだのです。やんちゃ盛りの子供達と性欲過剰な夫。実生活でも二人の子供がいる。
正統派美人ではない。
ハフマンはコロラドで生まれ、男1人女7人という8人兄弟の末っ子で育ちました。にぎやかな子供で、子役要請キャンプに行かされた。キャンプから戻ったハフマンに初めてのテレビ出演が舞い込んだ。その後ニューヨークの舞台で本格的な修行を積みます。劇作家デイヴィッド・マネー氏の作品に出会い、彼の劇団に所属しています。オフ・ブロードウェイで20年前、今の夫に出会った。俳優のウィリアム・H・メイシーです。彼も長い時を経てようやく日の目を見るようになった俳優の一人。映画「ファーゴ」でブレイクした時は45歳。それまでの20年間は映画やテレビ、ニューヨークの舞台に出演。生活費を稼ぐために時には演劇の授業を受け持つこともあった。
メイシー「僕のクラスに彼女が入ってきた。」生徒だった。
ハフマン「頭の切れる魅力的な人でした。いつも私を励ましてくれました。」
二人は8年前に結婚。
彼女が1歳の時、両親が離婚して母親が女手一つで育ててくれた。ハフマンとメイシーはテレビや映画、舞台でよく共演します。「トランスアメリカ」で彼女が演じたのは自分の容姿と真の自分の姿が異なることに立ち向かう役でした。自分の体が大嫌いで仕方がなかった。過食症だった。セラピーで立ち直った。良い母親かどうか分からないと話す。
アカデミー賞主演女優賞にノミネートされるなど大物たちの仲間入りをしつつある。
残念ながらオスカーは受賞できなかった。
「トランスアメリカ」は日本では7月の公開になっています。
(CBSテレビ「60ミニッツ」より)
「トランスアメリカ」TRANSAMERICA
2005年アメリカ
公式サイト
アカデミー賞主演女優賞ノミネート: フェリシティ・ハフマン
ゴールデン・グローブ賞主演女優賞ドラマ部門受賞: フェリシティ・ハフマン
アカデミー賞歌曲賞ノミネート:ドリー・パートン「Travelin' Thru」
監督:ダンカン・タッカー
製作総指揮:ウィリアム・H・メイシー
出演:フェリシティ・ハフマン
ケヴィン・ゼガーズ
フィオヌラ・フラナガン
グレアム・グリーン
バート・ヤング
2006年06月26日
吉田豪さん:『中田語録』、ネットの日記から
雑誌の広告にある通信教育のペン習字を習ったりした。
向上心とかわいさのギャップが良い。
『中田語録』からメダルより図書券が欲しいという項目。結構読書家。
「マンガを馬鹿にしてはいけない。マンガからいろんなことを教わるから。難しい漢字にはふりがながふってあって漢字の勉強には最高なんだから。」少年ジャンプが好き。
「イタリアに5冊の本を持って行っていた。5冊のページ数を滞在日数で割り、1日に読むページ数を決めた。まずはシドニィ・シェルダンの『星の輝き』を手に取る。大仕掛けのドラマが展開する上下巻の長編も予定通り6日で読み終えた。ついで読み始めたのは大ベストセラーの『ソフィーの世界』だった。再びシェルダンの『遺産』上下巻を予定通読み終えると、ささやかな孤独を癒してくれた本に感謝していた。」超訳ものの上下巻を2冊にカウントしている。村上龍さんと仲が良いのでそういう本を読んでいるのかと思いきや。
生島淳さん:超訳ものに6日もかけるのはどうかな。
「『ハリー・ポッター』という本を知っているだろうか。何か世界的に爆発的に売れているらしい。俺も何人かに薦められて読もうと思っている。いざ見てみると文字が大きいのでビックリした。分厚いと思ったがこれじゃ読み易いと安心したよ。」かわいい。
お菓子好きぶりが凄い。日記に中田が入手する新製品お菓子情報は極めて早く正確だとずっと書いてある。「家にストックしてあったお菓子が底をついた。これは緊急事態だ。」と大騒ぎ。「あ〜んもぐもぐもぐ、やっぱりビックリマンチョコはおいしいよね。」「出てきたシールにびっくり。何とびっくり聖ハットトリックという天使が出てきたじゃあ〜りませんか。チョコを1つしか持って行ってこなかったんだよ。これを見て俺はハットトリックできるといい気になってしまったとさ。ちゃんちゃん。」テンションが異常に高い。チョコ好き。「つ、ついにスーパーゼウスが。これまでに何個のビックリマンチョコを食べたことか。」
きのこの山が好きだとのメッセージで「きのこの山をたくさん送ってきてくれたんです。うれしい反面、合計すると有に100個以上あるのでいい加減食べ過ぎて嫌いになってきました。たまにはたけのこの里にしてくれればうれしいのに。」野菜嫌い。アレルギーという話も。寿司もさび抜き。
文体だけでも良い。「誰だ笑っている奴は。先生許しましぇーん。」(うぐ)(恥ずかしいもん)(しゅん)。地の部分が出る。
インタビューでも98年、アッカでも、読んでみると「宜保愛子のテレビとか見られない。あなたの知らない世界って怖かったですね。お化け屋敷に行きたくない。」「とにかく同い年の人と話があわない。精神年齢は30歳くらい。」と言っているけど、どうもそうは思えない。
好きな音楽は「endless love」ダイアナ・ロス、ライオネル・リッチーのデュエット。「いつの頃からか忘れてしまったが、とにかくこの曲が昔から好きだ。ところで、ライオネル・リッチーって誰だ。聞いたこともないのは俺だけか。」98、99年の発言。好きなアルバムは『NOW』。名曲集。かわいいですよ。
(2005年2月21日TBSラジオ「ストリーム」吉田豪さんのコラムより引用)
中田は好きじゃなったし、技術的にも言うほど才能はないので好きではなかったのですが、趣味趣向を見ると良いですね。田舎くさいというか。遠い存在のように感じましたが、全く違いました。ただ、二枚目面しているのはどうかと思います。彼に言いたい。あなたはブおとこですと。
2006年06月25日
『愛の流刑地』渡辺淳一著
笑いの最終兵器。祭りが始まります。渡辺淳一先生に突っ込みを入れるために生まれてきたと言っても過言ではない豊崎でございます。いくらでも突っ込みができる。
どんな話と言いますと、かつてはベストセラーを出したもののこの10年は小説を発表しないで、週刊誌のアンカーマンをやっている55歳の菊治と30代の子持ちの人妻冬香が出会って、やがて愛し合うようになり、やがてセックスの最中に菊治が冬香の首を絞めて死に至らしめてしまうというだけの話。中年男の願望充足小説という点においては『失楽園』から何にも変わってないです。上巻382ページだけで20箇所ものセックスシーンがある。1回につき平均4ページにその描写を費やしているとすると80ページ。何と4分の1強が性描写。ある意味ウハウハ。日経新聞連載で朝から元気になって頂こうと。後ろから前から横から上からあらゆる体位を試すのはもちろんシックスナイン、わかめざけ、テレフォンセックス何でもござい。わかめざけとは女性のお股のところにお酒を注いで陰毛がもやもやと漂う。
まず、淳ちゃんには癖がある。『失楽園』の頃から、『失楽園』でも主人公の男女が自分達のことを指して愛のエリートと呼んでいましたけれども、この作品では愛の暴力団、愛の仕置き、恋の許可証、性の開眼者、性のエリート、好きなんですねこういうの。今まさしく、まさしくの多用。「今、まさしく二人は合体している。まさしく言葉は愛の潤滑油である。冬香と呼べばあなたは答える。」昔の流行歌みたいですね。『失楽園』では今経済界では規制緩和が叫ばれているが、それ以上に必要なのは男女の間かもしれないという時事ネタにエッチネタを絡めるのが得意でしたけれども、今回もありました。「菊治の脳裏に突然デベロッパーという言葉が浮かんでくる。これまで自分がエッチしてあげるまでは冬香の体は開かれていなかった。自分が良くすることが出来たそうしたらその過程はまさしく荒地を沃野に変え、近代的な都市に変貌させるデベロッパーの仕事と同じではないか。」馬鹿でしょう。
小西克哉さん:デベロッパーと聞くと地上げ屋を思い出すんだけれども。アマゾンの奥地をデベロッパーするということではなくてね。
女体の比喩がこれかということと、アマゾンのジャングルを都会に帰るのが果たして良いことなの。この人は良いことだと。何も考えていないんですよね。もの書く時に。全然自分を批評する目がないという証拠なんですよね。よくある年寄りの。
(2006年6月23日TBSラジオ「ストリーム」豊崎由美さんのコラムより抜粋)
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2006年06月24日
後藤健生さん(サッカージャーナリスト)
(後藤健生さんの著書)
開始直後から玉田が非常に良く動いて中盤に出てきてまた前線に飛び出して非常に良い動きを繰り返してました。きちっと動いた選手にはご褒美がくるもんで素晴らしいゴールでしたね。今回も中田英が中盤で守備をしてパスを出して、良く動きましたね。1対0で勝ってもしょうがないんで、ブラジルを起こしちゃってもしょうがない。ただブラジルが起きようとしているんですが、なかなか起きられなかったのが面白かった。最初の時間でブラジルは個人技頼りで個人プレーでバラバラになった。1点取られたんで慌てて一生懸命攻めようとするんだけれども、1度リズムが失われるとなかなかブラジルほどのチームでも立て直すのが難しいんだなとあとの時間見ててしめしめと思ったら、リズムとかそういうものを超越した人が一人いましてね決められちゃいましたね。
ロスタイムの1点は精神的に響いたし、大きかった。もし1対0で折り返したらブラジルといえども焦ったかもしれませんけれどもあそこで追いついてハーフタイムで指導戦術の確認なんか出来たでしょうかね。追いついてハーフタイムは日本にとっても大きかったけれども、ブラジルにとってもプラスになった。
元々日本チームコンディションが悪かったこともありますし、あれだけブラジルのうまい選手が速いパスをまわしてきたら、それについていくことで肉体的な疲労もそうですけど精神的な疲労のダメージが物凄く大きいと思いますよ。
よく1点を取った、しかも先制点を取ったのは良くやりました。あの状態で。
コンディションが良くなかったのが1番ですね。日本の選手は敏捷性とか持久力を活かして試合をしなければいけないんですから、コンディションが100パーセントで戦えるわけで、コンディションが悪かったら勝負にならない。
コンディションが悪いのは日程の作り方。Jビレッジ合宿といって毎日1万人、2万人とお客さんを入れてそういうところでは調整はできないですよ。それから、直前にドイツ戦という結構大変な相手と満員のスタジアムで試合をして、そこで選手が一生懸命やりすぎてピークになってそこで疲れが出ちゃった。そういう日程を作ったサッカー協会の責任ですね。それから練習内容。しょっちゅうシュート練習をしていたというんですけれども、そういうことをしたら必ず筋肉に疲労が残りますから。これはもうコーチングスタッフの責任は明らかです。勝った負けた、采配のミスは考え方だし運不運もかなりあるんですけれども、調整の失敗というのは明らかな責任問題ですね。全体のスケジュールとか、シュート練習とかは最高責任者の監督なんですから、監督が大きな責任がありますよね。
フランスの時は初めてでJリーグも始まったばかりでまだまだ若い日本が健闘したどれだけで良かったわけです。2002年は地元で組み合わせも楽だったこともある。振り返ってみるとチームの状態、チームの戦術的な問題を考えれば今回本当ならそれから4年間同じメンバーでやって選手達が経験を積んで強くなっていなければいけなかったのに。少なくとも弱くなったとは言わないけれども、2002年から何も進歩していなかった。2002年でトルコ戦で攻めはしないほとんど抵抗をみせないで負けちゃった反省があったはずなのに、今回全く同じような不甲斐ない攻める姿勢を見せられなかったそういうことを考えれば何にも進歩してこなかった。この4年間。ジーコの責任が大きいと思いますね。日本代表は進歩しているとは言えない。Jリーグのレベルは間違いなく上げっていると思います。ただきれいなサッカーをするのは非常に評価されるんだけれども、1対0の試合をどうやってうまく終わらせるかとか、無駄と分かっていても走りぬくとか、守備の為に走って戻るとかそういうプレイ、ボールの奪い合いの時どうやって自分達のボールにするかという泥臭いプレイ、そういうものを評価して見ていかないといけないと思います。
今回のワールドカップレベルの高い面白い試合が多いですから。なかなかこのような試合を日本で見る機械が少ないので、見ておきたいですね。
(2006年6月23日TBSラジオ「ストリーム」より抜粋)
素人監督にやらせたサッカー協会の責任がある。川渕さんは日本サッカー界の運営だけに徹して欲しい。
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