2005年03月21日

「ローレライ」
2005年東宝フジテレビ
公開中(公式サイト
お薦め度☆ 1星
監督:樋口真嗣
原作:福井晴敏福井晴敏著作
画コンテ協力:庵野秀明
B29マークデザイン:押井守
出演:役所広司、妻夫木聡、柳場敏郎、堤真一、香椎由宇、石黒賢、佐藤隆太、ピエール瀧ほか

loreleiまず、びっくりしたのがCGの稚拙さ。NHKのCG班が作ったようだった。背景から人物が浮き上がっているシーンがあった。特撮技術専門の樋口監督なのに気にならなかったのか。CGしか金をかけるところがないのに。そして何と言っても人間ドラマの描き方が薄い、安っぽい、緊迫感がない。井筒和幸監督が指摘していた役所広司の長髪が気になった。ファンタジーなのは分かるが、戦時中のリアリティがなさ過ぎる。人の死ぬ原因がこんなんで良いの?結局ドラマの延長に過ぎなかった。「キャシャーン」の紀里谷監督と共に樋口監督は技術屋に戻って、もう監督はしないほうが良いと思う。

ニューズウィーク日本版(2005年3月23日号)の15ページのデーナ・ルイスはこの映画の登場人物は国のためではなく、守るべきもののため(友人、原爆にさらされた東京都民など)に戦う「軍国主義的な個人主義」が描かれていると主張している。そこまで大袈裟なことはないが、面白かったのは愛国的になるほど国家に対して疑問を持ち、国家の命令に従わなくなるということだった。私は日教組の人たちには全く同意は出来ないが、国旗、国家を押し付けても政府の操り易いような愛国的な国民ではなく、政府を転覆してしまうような愛国主義者をつくるだけなので国旗国歌を強制しても意味がないことがわかる。
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映画の感想 | 感想(ヤ・ラ・ワ行)

2005年03月20日

「ビヨンドtheシー〜夢見るように歌えば〜(BEYOND THE SEA)」
2004年アメリカ、ドイツ、イギリス
公開中(公式サイト
お薦め度☆☆☆☆4星
製作、監督、脚本、主演 ケヴィン・スペイシーボビー・ダーリン
ケヴィン・スペイシー出演作
出演ケイト・ボスワース、ジョン・グッドマン、ボブ・ホスキンス、ブレンダ・ブレッシン、ウイリアム・ウルリッチ

beyondtheseaこの作品は37歳で亡くなった歌手のボビー・ダーリンbobbydarinをケヴィン・スペイシーが演じた映画です。 私はボビー・ダーリンの声と顔を知らないで見たのですが、それでも十分楽しめる映画でした。ケヴィン・スペイシーの歌、踊りがとにかく素晴らしく、この人がやらなかったら成立しないと思いました。決して完成された映画ではないのですが、母への思い、そしてラストへのシーンと自然と涙がこぼれてしまう良い映画でした。ボビー・ダーリンはグラミー賞受賞、アカデミー賞演技賞でノミネートと輝かしい経歴ですが、晩年に向かってどんどん落ちていく人生がレイ・チャールズとは違い味わい深くて、親しみやすい感じがしました。
マネージャーがボビー・ダーリンにかつらをかぶれと言い、ボビーは拒むが、マネージャーがジョン・ウェイン、ハンフリー・ボガード、フランク・シナトラだってヅラだという。じゃあかぶるよというシーンは笑えます。かつらを息子がいじったり、かつら部屋に8つ程カツラがあって、とにかくかつらをさらけ出すところが気取った伝記ものではなくて好感が持てます。
ケヴィン・スペイシーが歌っているサントラも良いです。



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映画 

2005年03月19日

「ロング・エンゲージメント(UN LONG DIMANCHE DE FIANCAILLES A VERY LONG ENGAGEMENT)」
2004年フランス
公開中(公式サイト
お薦め度☆☆☆☆4星
監督:ジャン・ピエール・ジュネジャン・ピエール・ジュネ監督作品
出演:オドレイ・トトゥ、ギャスパー・ウリエル

longengegement前作「アメリ」の監督、ヒロインが再び組んで作品を作ったという点に注目して見に行きました。「アメリ」は小物や音楽がかわいらしくて女性には評判が良かったようですが、がんがん人の家に上がり込んだり、おせっかいだったりする話についていけずに嫌いな作品でした。今回はジュネらしい残酷な描写があり、「アメリ」のようなママゴト的恋愛ではない残酷な現実からほじくりだすような愛を描いていてとても素晴らしかったと思います。韓流のドラマや日本のセカチューに代表される純愛なんていう陳腐で、安っぽくてぬるい恋愛ドラマとは比べ物にならない質の高い作品でした。 最初の人物紹介でよく見ておかないと、同じようなおやじばかりなので、誰が誰だかわからなくなってしまいます。私も少し分からなくなってしまいました。




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映画の感想 | 感想(ヤ・ラ・ワ行)

2005年03月18日

もうご存知の方が多いと思いますが、AA2は地下鉄サリンから2年後に森達也監督がオウム信者が住む施設に行って撮り続けたドキュメントです。私はこの作品を去年見ました。オウム施設がある周辺住民がオウムは出て行けと反対するが、住民が段々とオウム信者と交流していくうちに仲良くなっていって、オウム信者が出て行く頃にはお互い名残惜しそうに別れていく表情が印象的でした。メディアがオウム関係者を全て悪と決め付けて、悪と映るような場面を撮りたがる、こいつらジャーナリズムを知ってんのかと言いたくなるほどの稚拙な報道陣。触れてもいないのに勝手に倒れる警察官が暴行罪と言って、明らかに違法な逮捕する。これらは見ていて憤りを感じてしまいます。続きを読む

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映画と社会 

2005年03月17日

「ナショナル・トレジャー(NATIONAL TREASURE)」2004年アメリカ
2005年3月19日公開(公式サイト
お薦め度☆☆☆★ 3.5星
製作:ジェリー・ブラッカイマージェリー・ブラッカイマー製作作品
製作、監督:ジョン・タートルトーブジョン・タートルトーブ監督作品
出演:ニコラス・ケイジ、ハーヴェイ・カイテル、ジョン・ヴォイト、ダイアン・クルーガー

nationaltreasureハムナプトラ」はエジプトが舞台であるので、宝探しが始まるのは分かりますが、たかだか200年ちょっとしか歴史のないアメリカで宝探しをするというのは少し驚きました。ディズニー系のブエナビスタ製作なので、映画というより遊園地のアトラクションのようでした。そして、何といっても製作がジェリー・ブラッカイマーなので馬鹿映画のテイストで、無茶な設定で、突っ込みどころ満載ですが、期待していなかっただけに、意外とはらはらしながら楽しむことが出来ました。でも、振り返ってみると何にも残らない作品でした。春休みの子供も対象にしたものでしょう。ニコラス・ケイジの父親役のジョン・ヴォイトは「トゥームレイダー」でも父親役で学者のようなことをやっていたので、また同じようなことをやっていると思いました。

クール・ランニング」からあまりぱっとしないジョン・タートルトーブ監督の最近の作品に比べると凄く出来の良い娯楽作品に仕上がっていました。新庄が作品を宣伝をするのはどういうつながりから来ているのかとても不思議です。


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感想(タ・ナ行) 

2005年03月16日

「クライシス・オブ・アメリカ(THE MANCHURIAN CANDIDATE)」2004年アメリカ
2005年3月26日公開(公式サイト
監督、製作:ジョナサン・デミ
製作:ティナ・シナトラ他
原作:リチャード・コンドン「影なき狙撃者
出演:デンゼル・ワシントン、メリル・ストリープ、リーブ・シュレイバー、ジョン・ヴォイト

crisisofamericaマンチュリアン・キャンディデイトは辞書を引くと操り人形のような人という意味です。同じタイトルの映画が1962年に公開されていての日本語タイトルは「影なき狙撃者」でした。その映画の舞台は朝鮮戦争で、朝鮮戦争に行ったお金持ちの政治家の息子が英雄になって帰ってくる。その部隊にいた人たちが助けられたんだと言って、それを後ろ盾にその政治家は大統領選に出て行く。ところがその部隊にいて助けられたうちの一人がフランク・シナトラで助けられた記憶はあるんだけど曖昧で、悪夢を見るようになってそのうちに実は助けられたのではなくて戦場で中共軍に拉致されて洗脳された。その洗脳はその政治家の息子が助けたという偽の記憶を植えつけられる。政治家の息子の母親が実は裏で中国につながっている。その母親は右翼政治家の妻で中国やソ連とつながっていて自分の息子を英雄にする洗脳をやってもらったという話です。最終的にはまず父親を大統領にしてから息子を政治家にしようと思っている。要するにソ連とか中国とアメリカの右翼と大企業は裏でつながっているのではないかという陰謀の見方があった。彼らは冷戦という構造をでっちあげて世界を征服しているんじゃないかと。洗脳されたのは唯単に嘘の記憶を植えつけられただけではなく、ある催眠の命令をかけると自動的に言うことを聞いて殺人でも何でもしてしまうロボットになっていることが分かるという怖い映画です。

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映画 

2005年03月15日

「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月(Bridget Jones: The Edge of Reason)」2004年アメリカ
2005年3月19日公開(公式サイト
お薦め度☆☆ 2星
原作:ヘレン・フィールディング
監督:ビーバン・キドロン
主演:レネー・ゼルウィガー ヒュー・グラント、コリン・ファース
bridgetjonessdiary2
最近、特に書くネタがないので、感想を書きます。
前作より笑えテンポもよかった。しかし、少し話が飛躍しすぎのような感じがしました。イギリス的雰囲気の映画に出てくるブラックギャグは見ているほうが引くぐらい皮肉っぽくて良かったです。しかし、タイの人が誤解を招く恐れがあるかもしれないです。何にも考えないで見られる春休み映画というところでしょうか。CMの勝ち犬というナレーションには違和感を感じました。犬は負けしかつかないと思います。



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映画の感想 | 感想(ハ行)

2005年03月14日

瀬戸川宗太さん
1952年(昭和27年)生まれ、父親がKRT(現TBS)に勤めていた。3歳からテレビがあった。映画評論家
懐かしのアメリカTV映画史」集英社新書
(文化放送「吉田照美のやる気まんまん」2005年3月14日の番組から)

「名犬リンチンチン」1956年(昭和31年) meikenこの年から本格的にアメリカテレビ映画がお茶の間に入ってきた。一番最初は「カウボーイGメン」となっているが、記憶に残っているのはこの作品。シェパードが出てくる。30分の西部劇。激しい戦闘シーンがあった。撮影場所がジョン・フォードが撮ったアパッチ砦と同じ場所を使っている。
時代背景
インディアンが典型的野蛮人として描かれている。白人中心主義が染み込んでいる。日本では映画会社の圧力(五社協定)でテレビに映画スターが出れなかった。国産ドラマ作りが技術的に未熟だった。そういう影響でアメリカのドラマが安く入ってきた。

「うちのママは世界一」1959年(昭和34年)
uchinomamaドナ・リード演じる。アメリカンビューティーの一人だった。ジョン・ウェインやジェームズ・スチュアートと競演している。 「パパは何でも知っている」「パパ大好き」(グレート・マックマレー)とかもあった。
時代背景
当時、第二次大戦後の帰還兵の郊外の住宅に住んだニューファミリーをベースにしたドラマ。公民権運動で社会自体が混乱していた。社会秩序を守るために作ったこともあった。

「ローハイド」1959年
clint大人向け西部劇の初期のドラマ。1時間になった。夜の8時、9時で大人の鑑賞に堪えられる。ロディー役のクリント・イーストウッドが出ていて、後に彼が有名になり、また注目された。「拳銃無宿があったが、スティーブ・マックイーンは早くなくなったので話題にはならなかった。
時代背景ハリウッドはテレビの影響で映画の観客数が減ってきた。テレビと共存する道が出来た。映画で使わなくなった撮影所でテレビを製作したり、テレビ出身の演出家をハリウッドに迎えたりした。日本も同じくテレビが人気が出て映画が衰退した。五社協定を打ち破るのが「黒部の太陽」だった。熊井啓さんの本が出ている。五社協定のために映画は駄目になった。(熊井啓著「黒部の太陽」)

「アンタッチャブル」1961年
untouchable禁酒法時代を背景とした暗黒街もの。ギャング映画。アメリカでの人気は凄くて、ビリー・ワイルダーが「アパートの鍵貸します」で男と女がデートをする約束の時、「木曜日はアンタッチャブルの放送があるからだめ。」という台詞がある。
時代背景 暴力シーンが凄すぎるので、アメリカでは9時半以降に放送、局も変わった。日本は8時から。バイオレンスの規制は厳しい。アメリカでは「もののけ姫」も13歳以下は見られない。


「ベンケイシー」1962年
bencasey医療ドラマシリーズ。暴力批判に対する高まりで医者、弁護士の暴力シーンのないヒューマンドラマ。ベンケイシーを演じたビンセント・エドワーズはこのドラマで人気が出て急遽日本で彼の出演した映画が公開された。「スカンバーグ」という映画が邦題「五番街を手術しろ」というとんでもないタイトルになった。
時代背景
70年代に入りアメリカテレビドラマが日本で衰退した。日本の国産テレビの技術水準が高まった。そしてラジオ深夜放送が出てきてテレビ離れをした。劇場用映画をテレビで放映されるようになった。「逃亡者」「マーベリック」「宇宙家族ロビンソン」「ちびっこギャング」も映画化されている。新たに「3ばか大将」「0011ナポレオンソロ」。


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