2005年03月30日

「バッド・エデュケーション(LA MALA EDUCACION)」
2004年スペイン
2004年4月9日公開(公式サイト
お薦め度☆★1.5星
製作、監督、脚本:ペドロ・アルモドバルペドロ・アルモドバル監督作品
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、フェレ・マルティネス、ハヴィエル・カマラ

badeducation登場人物全てがモーホーしか出てこない。しかも、客が引いていく映像。ペドロ・アルモドバルがやりたかったことはこれなのか。でも、ペドロの趣味を出し過ぎな気がした。オープニングのキャストの名前が出てくるところは格好良かった。
色合いが派手だった。ジョエル・シューマーカー監督ジョエル・シューマーカー監督作品)の「オペラ座の怪人」もこれでもかというほど、ぎとぎととした派手派手しさ、且つなめ回すようにオペラ座を映していくカメラワークと、モーホー系監督の特徴でもあるのかな?ジョエル・シューマーカーと言えば、ティム・バートン(ティム・バートン監督作品)が作ったバットマンの世界観をバットマンとロビンを出し、バットマンスーツの乳首をくっきりさせてゲイのものに変えてしまって、普通のファンから評判が悪かった事を思い出してしまった。(バットマン フォーエバー

「トーク・トゥ・ハー」も奇妙で気持ちが悪い話だったが、この作品も奇妙だった。しかし、よく毎回奇想天外なストーリーを思いつくペドロ・アルモドバル監督には感心してしまう。映画監督役の俳優がペドロ・アルモドバルを想定しているのではと言われているが、どう見てもアルモドバルはデブでおどけたような顔で違いすぎるだろう。「トーク・トゥ・ハー」のほうが舞踊家ピナ・バウシュや歌手のカエターノ・ベローゾが登場し芸術的な匂いが感じられたが、この作品はどうも俗っぽいような気がする。

奇妙な話なので、見たい方は是非見て下さい。


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映画の感想 | 感想(ハ行)

2005年03月29日

今日は特にネタがありません。
食品安全委員会は生後20ヶ月以下の牛は全頭検査から外すことを決定した。アメリカ牛は危険部位除去、エサの管理が行われているか分からない。専門家委員(科学者)は大多数は批判的意見を出した。日本の国産牛の全頭検査も不十分で、現在行われているBSEの検査だけでなくリスクを少なくする検査をもっとするべきだと言っている。基準緩和は専門家委員会は言っていない。農水省のなかでも全頭検査継続派とアメリカの言い分派に分かれている。両論併記していて、曖昧になっている。

アメリカ牛輸入再開の署名活動をしている人がいるらしいですが、そんなに危険な牛を食べたい馬鹿な輩がいるのかと呆れてしまいます。この前のライス国務長官が来日して、そんなに米国牛輸入の話題を出さなかったのにアメリカ牛輸入再開とマスコミを盛り上げたのは何かの圧力があったとしか思えないと宮崎哲弥さんがおっしゃっていましたが、やはり外食産業(←さほど影響力はないかもしれない)、農水省、厚労省が輸入再開への圧力をかけたからかと推測してしまいます。
いい加減当たり障りの無いニッポン放送問題とサッカーの話題はもう良いので、もっと大事なニュースがあるような気がします。

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その他 

2005年03月28日

「クライシス・オブ・アメリカ(THE MANCHURIAN CANDIDATE)」2004年アメリカ
公開中(公式サイト
監督、製作:ジョナサン・デミ
製作:ティナ・シナトラ他
原作:リチャード・コンドン「影なき狙撃者
出演:デンゼル・ワシントン、メリル・ストリープ、リーブ・シュレイバー、ジョン・ヴォイト
crisisofamerica
あらすじなどはこちらでhttp://blog.livedoor.jp/ten_years_after/archives/16529584.html
以下の文は2005年3月22日のTBSラジオ「ストリーム」番組内、町山智浩氏のリポートを書き起こしたものです。

「クライシス・オブ・アメリカ」という映画について話す。ジョナサン・デミ監督ジョナサン・デミ監督作品)にインタビューできた。jonathndemme羊たちの沈黙」で有名な。それでアカデミー賞を取った。「羊たちの沈黙」はアメリカのフェミニストの人たちの間ではフェミニズム映画の金字塔と言われている。男社会の中で男に虐待されてる女の人を女の子が救うという話なので、象徴的なフェミニズムの話だと言われている。救う女警官もジョディ・フォスターですから。彼女はフェミニズムやレズビアンのアイコン(聖像)なんですよ。ジョナサン・デミ監督というのはいわゆる全共闘世代の人で、学生時代にフェミニズムの本や黒人解放運動の本を読んで影響された政治的な人なんです。この「クライシス・オブ・アメリカ」というのも凄い政治的な映画なんです。
大企業が悪役の話で、湾岸戦争の戦場で1つのアメリカ軍部隊が敵に拉致された。敵だと思ったらアメリカの大企業だった。アメリカ企業が部隊の全員を洗脳して、部隊長が戦場で大活躍してみんなを救ったという嘘の記憶を兵隊たち(10人程度)に植え付ける。国民的ヒーローになった部隊長が大統領選に立候補する。部隊長は上院議員の息子で、部隊長自身も洗脳されてて、脳内にマイクロチップを埋め込まれて、その大企業の意のままになるように操られていたという話。
ジョナサン・デミ監督は今地番行われている洗脳はテレビを使った洗脳なんだ。特にイラク戦争に関しては戦意高揚的なテレビニュースとかテレビ番組とかがイラク戦争を煽っていたのであって、そのことをジョナサン・デミ監督は言っている。象徴的な意味では大企業の一部であるブッシュ大統領とか、チェイニー副大統領cheneyが大企業の得になるように戦争を起こしたと言いたいんですね。戦争と利権に密着している政権。具体的にはハリバートン(http://www.halliburton.com/)という会社があって、チェイニーが昔社長に任命されちゃった企業がイラク戦争においては兵端業務(食料とか水とか供給する)をほとんど独占的に受注している。湾岸戦争のときにチャイニーがアメリカ政府にいた時にハリバートンに得をさせて、その後ハリバートンがチャイニーを社長にした。チェイニーが副大統領になってまたハリバートンに大量に受注した。イラクのインフラもハリバートンの独占。入札をちゃんとやっていないから、高い金額を政府が払っていて大問題になっている。それが「クライシス・オブ・アメリカ」の象徴的な意味なんです。
洗脳するとか偽の記憶を埋め込むとか脳にマイクロチップを埋め込んでロボットにするのは如何なものかという問題がある。SFだと思ってジョナサン・デミ監督に聞いたら、彼もシナリオを読んだ時そう思った。ありえないだろうと。研究所のリサーチをやっている人に会いに行ったら、ほとんど実現可能な段階まで来ているという話を受けたらしい。聞いてみたら、かなり進んでいて実現一歩手前までいっているよという話をされた。研究所の人も特別顧問でこの映画に入っている。続きを読む

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映画 

2005年03月27日


「隣人13号」
2005年メディア・スーツ、アミューズソフトエンターテイメント製作
2005年4月2日公開(公式サイト
お薦め度☆☆☆★3.5星
監督:井上靖雄
原作:井上三太井上三太作品
隣人13号 原作
出演:中村獅童小栗旬、新井浩文、吉村由美、石井智也、村田充、三池崇史

rinjin13go
R-15指定の必要があるのかが良く分かりませんでした。「殺し屋1」ほどグロいシーンもなく、「バトルロワイヤル」と同じように物語の中の話と分かるほどリアルな描写も無い。「ブラック・ホーク・ダウン」は戦闘シーンがリアルで、気持ちが悪く、子供に見せたらどうなのかとは思いましたが。この作品であれば、中学生ぐらいだったら見ても支障はないのではないでしょうか。期待していたよりも視覚からの気持ち悪さはありませんでした。それよりも心理的な息苦しいような感じの方が気分が悪くなりました。

中村獅童は良い人ではなくて、やっぱり気持ちが悪い役が合っている。怖いと言うより、やり過ぎで笑ってしまう演技でした。パフィーの吉村由美は元暴走族で、現在ヤンママという地でやってんちゃうかという演技で、はまり役でした。

日本の漫画は才能が溢れているのを実感しました。去年は「キューティー・ハニー」「デビルマン」「キャシャーン」と実写にした映画は質的にぼろぼろでしたが、今年は期待できるかもしれません。(去年の「海猿」はまあ合格点でした。この前公開した「鉄人28号」はもういまいちという評価が広まっていますが。)

平川地一丁目のエンディング曲は映画に合っていなかったです。でも、あんまり暗い曲でも救いがなくなるし、バランスをとってこの曲にしたのかなと思いました。 いろいろ書きたいことはありますが、ネタバレするのでこのへんで終わりにします。あまり事前に知識を得ずに見たほうが良いです。


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映画の感想 | 感想(ヤ・ラ・ワ行)

2005年03月26日

井筒和幸監督邦画の今後について語っていたものを書き起こします。
(ニッポン放送「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」最終回より。2005年3月26日放送)

idutstu日本映画はふやけている。諸外国の物真似ばっかりしている。アメリカ映画、韓国映画、ヨーロッパの映画の物真似をしたり。結局何をしているのかなと思うと懐古趣味に陥って、例えば「鉄人28号」とか作る動機とかはっきりしない。
「鉄人28号」を作って誰が見るんだと。こんなもん平気で作っているわけですよ。産経スポーツで報じられているけど、角川書店元社長の角川春樹(お世話になった。1回麻薬で捕まった。)が復活で「男たちのヤマト」なんて作るわけですよ。宇宙戦艦ヤマトじゃあるまいし。太平洋戦争のレイテ沖戦でわずかに参加して、沖縄決戦で何千発と攻撃を受けて、世界最強の戦艦と言われたのに瞬く間に沈んでしまった。そんなものを何で作るの?今ヤマトというものを誰に見せんのか。ヤマトを懐かしがる人はどんな人やねん。御老人でいるでしょうが、ヤマトに対してどんなイメージを持っているのか。二度とヤマトという戦艦そのものが作られない世の中が来て欲しいことをみんな祈ったわけですよ。戦争は二度と起こしたくないなと。最強の兵器ですよ。人殺しですよ。こんなもの、戦艦を二度と見たいくないなと思ってみんな暮らしてんねん。平和を祈って。なのに何で作るの?誰に訴えてんのかな。自衛隊も協力していない。セットだけで4億。何を考えてるのかな。4億あったら若い映画監督に分けてやれ。1億ずつ。ホラー映画4本出来るよ。
日本は今ホラーは海外で売れてるんです。ホラーが売れているのは分かり易い共通言語だからです。怖いっていうのは言葉が分からなくても分かる。エクソシストも四谷怪談も同じですよ。日本映画の行く末を言うと、日本独自のものを作るということをしないと駄目ですね。

映画の制作費は確かに高騰しています。でもその割にはどこに使われているか分からないぐらいお金ないわけですよ。だから、一般の投資家も入ってきています。映画ファンドは韓国では投資家からお金を集めて映画を作っている。儲かった収入に応じて分配するという映画ビジネスになってきている。日本でもやりかけている。でもこのファンドも怪しいもんで、例えばファンドで4億集めて、出資者が200人いて、4億円の映画を元をとって4億円出資者たちに返すためには12、3億円ないと駄目。12、3億円÷1800円ですわ。12、3億稼ごうと思ったら、相当なもんなんですよ。12、3億興行成績で稼いで、そのうちの2、3億を経費引かれて、それをさらに折半する。それで4億円ぐらい出資者に戻ってくる。それで出資した額がそのまま戻ってきても出資しないのと同じ。12、3億稼ぐのは大変。100万人くらい入らないと。

今後の日本映画には何が必要か?
バジェット(制作費)じゃない、アイデアです。企画の中身。 世界マーケットに出せるようなものを作ろうと浅はかな考えを持っているようでは駄目。日本独自のものを作ること。日本の文化、日本の生活信条、日本の中で起こっている出来事、日本で行われている魑魅魍魎、物語、こういうものをちゃんと描くことですね。それが世界発信されます。そういうふうにならないと駄目です。日本で起こった戦後最大の事件とか、あるいは首相の犯罪、何でもいいですよ。ロッキード事件でもいいじゃないですか。日本独自の面白い社会現象を捉えて、描いていくと。これ大事なんです。その時初めて世界に出せるんです。バイヤーが寄ってくるんです。
―・―・―・―・―・―・―
井筒監督の言われるとおり、制作費が無いというよりアイデアが全く無いと思います。何が受けるかばっかり考えてるような秋元康のようなひとは駄目だと思いました。
もう終わってしまっているところが多いですが、井筒監督の「パッチギ!」公式サイト)は政治的なことも描きながら、しかもちゃんとした娯楽になっている名作ですので、見ていない人は是非見て下さい。サントラもフォーククルセダーズの歌も聞き応えがあって良いです。
井筒和幸監督作品
pacchigi















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映画 

2005年03月25日

今週発売のニューズウィーク日本版(20005年3月30日号)にブログの記事が掲載されていたので紹介します。(抜粋)記事としては目新しいものはありませんが。

アメリカではブログの推定開設数が800万に達した。多くのブログが、既存メディアの間違いや偏向に目を向ける。ニュースをネットで読む人が増えるにつれ、新聞の購読部数は減少し、テレビ視聴率も低下している。
問題は、パソコンさえあれば誰もがジャーナリストになれる今、どのニュースを信じればいいのか、ということだ。何が正しいのか、自分で判断しないといけない。66.3%がメディアの最大の問題は偏向報道だと考えている。

ブロガー(ブログの筆者)や草の根ジャーナリストが存在感を強めている。ジャーナリストの権力分散が進んでいる。
アメリカでは、ブロガーは「第5の権力」の地位を獲得した。昨年CBSテレビ(左派)のキャスター、ダン・ラザーdanratherの番組がブッシュ大統領の軍歴疑惑の証拠とした文書について、ブロガーは活字の形状からみて偽造と指摘した。ネットで探した活字の専門家を盾に、ブロガーはラザーのジャーナリストとしての適正に意義を唱え、降板に追い込んだ。
2月には、今度はリベラル派のブログ「デイリー・コス」(http://www.dailykos.com/)が、ブッシュ政権に都合のいい質問をする「御用」記者が、偽名を使ってホワイトハウスの記者会見に潜り込んでいると告発。ブッシュ政権はこの人物から記者証を取り上げた。
ホワイトハウスがブログ「フィッシュボウルDC」(http://www.mediabistro.com/fishbowldc/)のギャレット・グラフgarrettgraffに記者証を発行した。1日だけの記者証だったが、ブロガーが既存メディアのエリート記者と肩を並べたのだから快挙だ。
アメリカでも政治オタクのブログは少数だが、数も影響力も、日本にある同種のブログを圧倒している。(日本のブログの大多数は個人的な内容をつづったもの。)

ブロガーなどの草の根ジャーナリストが、既存メディアの報じないニュース伝えることもあるだろうが、情報をまとめて全体像を描くには大手メディアの力が必要だ。既存メディアは信頼性に値する報道をしなければ、じり貧に追い込まれる。重要なのは信頼を取り戻すことで、既存ジャーナリストとネット報道やブログ、草の根ジャーナリストは共存していける。
これからは情報の消費者が選択権をもつ時代である。

韓国 ネットで生まれた草の根民主主義
ohmy2000年、元雑誌記者で進歩的な考えをもつジャーナリスト、呉連鎬(オ・ヨンホ)は一般市民が記者を務めるインターネット新聞「オー・マイ・ニュース」http://www.ohmynews.com/)を創刊。民主化思考の若者が抱える不満と、世界最高のブロードバンド普及率を結び付けようとした。古い体制に嫌気がさした若者に、大統領選で発言の場を与えたのがこのオー・マイ・ニュースだった。彼らの支持を集めて盧武鉉(ノ・ムヒョン)を当選に導いた。
ソウルの本社には専任記者53人がいて、全国各地に散らばる3万7000人の「市民記者」と協力して記事を作っていく。創刊からわずか5年だが、オー・マイ・ニュースは韓国で有数の影響力をもつ新聞に成長した。ただし、影響力があるのと報道内容が信頼できるのかは別問題。市民記者は報道記事としては標準以下だったり、誹謗中傷に偏ったりする。トラブルを防ぐため、市民記者が執筆した原稿は専任記者が選別して編集する。新しいジャーナリズムを目指すため、基本的に客観報道という従来の枠にはこだわらない。
韓国では何十年にもわたり、表現の自由が抑圧されてきたので、ネット上で汚い非難の応酬が繰り広げられても仕方がないと呉連鎬は考える。

―・―・―・―・―・―
認められた企業以外取材が出来ない記者クラブ制度をなくせば、偏向報道も改善されるのですが、政治家と企業の癒着が続く限りまだ先になりそう。長野の田中康夫知事が長野県の記者クラブ制度を廃止して、長野では権威のある信濃毎日新聞様が大変お怒りになりました。既得権益を必死に守る企業はこれからは衰退していくだろう。
韓国でのネットによる選挙運動の影響で、自民党とも深いつながりのあるハンナラ党を野党に追いやり、利権政治に終止符を打ったのはネットの成果だと思います。盧武鉉が大統領になったことで、日本では利権政党の自民党がネットを選挙運動に導入したら、絶対負けてしまうということで、選挙中に候補者のホームページを更新したり、動画配信で政策を訴えると公職選挙法に触れるよねと総務省を説得していた。自民党はネット選挙を非常に脅威に感じている。
韓国ではネットによる草の根運動で、盧武鉉が大統領になったが、国内政治、外交政策の手腕の無さを反日をあおって政権を維持しようとしている。やはり、ネット選挙だけにはかぎらないが、いさましいことを言ったり、目立つことをするポピュリズムによって表に出てくる人はあまり考えがない人が多い。

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2005年03月24日

カルミナ・ブラーナ」(カール・オルフ作曲)について
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=882407(試聴)最初と最後の曲が有名。
(2005年3月24日のTBSラジオ「ストリーム」、大伴良則氏の音楽紹介より抜粋)

芸術監督サイモン・ラトル指揮、ベルリンフィルの演奏で12月31日のジルベスター・コンサートで「カルミナ・ブラーナ」をやった。ドイツの地元の人たちにいつもと違ったベルリンフィルの演奏をと、一昨年もジャズをオーケストラでやった。カラヤンの時代には絶対にカルミナ・ブラーナみたいな世俗的な曲はやらなかった。いわゆる本場の人がテレビ・その他のメディアで大人気のクラシックの曲をやるというのが評判になった。

「カルミナ・ブラーナ」は1937年6月に初演された。20世紀に入ってからのクラシック曲なので、まだ印税が発生する。車のCM、K−1のジェロム・レ・バンナの入場曲に使われたり、筋肉ものの番組、クイズ番組、日本のglobeやGLAYのコンサートのオープニングに使われたり、マイケル・ジャクソンの世界のライブシーンをつなげた有名なシーンで「カルミナ・ブラーナ」のおお運命が使われている。
「カルミナ・ブラーナ」は中世のラテン語による自然賛歌の詩(ボイレンの歌謡集)を20世紀に入って、何とか大衆的な曲にしようとして出てきたもの。カール・オルフという作曲家は伝統的な作曲家で、本来貴族のためのクラシック音楽をやっていた人だが、その時の空気で、もっと大衆に受けるように、今で言えばロックを作りたかったのではないか。ロック的なリズムのある、人の声の爆発力のある曲を作りたいということでこれを作った。

カルミナ・ブラーナに浸水しているミュージシャンはザ・サッドネスのエニグマが2000年に出した「ザ・スクリーン・ビハインド・ザ・ミラー」というアルバムで、カルミナ・ブラーナ全曲をフォーマットにして自分の曲をコラボさせていく。下地にして新しい曲を作った。
エニグマ「グラヴィティー・オブ・ラブ」http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=375850(試聴)
エニグマのマイケル・クレトンにインタビューしたら、「『カルミナ・ブラーナ』は20世紀に書かれた曲の中で最高だ。特に頭から45秒間は二度とああいう曲は作れないだろう。1度大音響のロックサウンドで演奏したかった。」と言っている。デヴィッド・ボウイも昔ダイアモンド・ドックスツアーで「カルミナ・ブラーナ」の一節を歌ったりしている。演奏したいと駆られる曲。しかし、最近まであまり広まらなかったのは曲名が広まらなかったためではないか。テレビの映像、ラジオのサウンドエフェクトでばんばん使われていた。クラシックのジャンルでレコード店のクラシックの棚に並んでいて手に取りにくいこともあるのかもしれない。
オペラベイブス(二人組みの女性)はサッカーのテレビ番組用に「カルミナ・ブラーナ」を歌っている。最近のサッカーのニュース、中継でサラ・ブライトマンの曲がよくかかっている。勝利の女神のようで合うのですかね。愛地球博にサラ・ブライトマンがやってくる。最近のイギリスやフランスのコンサートでサラ・ブライトマンの一日限りのライブの中で「カルミナ・ブラーナ」からの曲を歌っていた。

「カルミナ・ブラーナ」は支配者と自然の力と人間の高揚力をテーマにしているので、当然ヒトラーがオリンピックの記録映画(レニ・リーフェンシュタール監督)に使ったり、ヒトラーが出てくる前に流れる入場行進曲に「カルミナ・ブラーナ」を選んで、自分の交響楽団に演奏させていた。オジー・オズボーンのライブで「カルミナ・ブラーナ」でじゃーんと出てくる。
―・―・―・―・―・―・―・―
私も10年前に「カルミナ・ブラーナ」を買いました。その当時は世紀末というと必ずこの曲が流れていました。ヴェルディのレクイエムとカルミナ・ブラーナは何かが迫ってくるような感じがします。この曲を聞くととても気持ちが高揚してきます。「カルミナ・ブラーナ」の歌詞は春が来て、男女が仲良くなって、酒がうまくて、性の開放を歌っている歌とは思えないほど荘厳な感じがします。確か作曲家のエリック・セラがこの曲をぱくって作った曲があったと思います。押井守監督の「アヴァロン」のテーマ曲も何となく似ているような気がします。「カルミナ・ブラーナ」はレコード店のクラシックのカルミナ・ブラーナのコーナーにありますので、興味があったら聞いてみて下さい。



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ラジオ 

2005年03月23日

もう牛を食べても安心か
福岡伸一
1959年東京生まれ、青山学院大学理工学部化学生命科学科教授。分子生物学専攻。

ヨーロッパの風土病スクレイピーに感染している羊を牛に与えてしまった食物連鎖の崩れからはじまった狂牛病。消化の仕組みについて。(詳しく書いてあったが、あまり理解できなかった。)体内のたんぱく質の入れ替わりをを発見したシェーンハイマー博士のこともとても興味深い。かつて食人種文化で人を食べたが故に病気になった。現在でも、臓器移植はドナーがもっているものを全てレシピエントに移植してしまうことによる拒否反応などがある。してはいけないリサイクルがあると著者は主張している。88年にイギリスで反芻動物を牛に与えることを禁止すると、ヨーロッパ国内で肉骨粉を販売できなくなり、その肉骨粉がアジアに出回った。96年に狂牛病が人へ感染することが分かると日本も肉骨粉の輸入を禁止した。88年から96年まで肉骨粉が出回ったと、するともう相当な数の人に狂牛病が潜伏しているのではないと思う。常に病原体は変異して定まったところに留まっていないので、脳、脊髄、目などの特定危険部位以外も決して安全とは言えない。(そういうことであれば、検査もしていないアメリカ牛の牛丼は安全とは言えない。そのことも指摘せずに、牛丼に並び、喜んで牛丼を食らう愚民を映すテレビはどうなのか。ジャーナリズムなどかけらもないことが分かった。)コラムでの化学調味料(グルタミン酸ソーダ)、商品名で言うと味の素などの中毒性についても目に止まった。病原体のプリオンたんぱく質についてもまだ分かっていないことが多い。分からないことが多いので、狂牛病を予防する最善策はやはり一番科学的な全頭検査しかない。

全頭検査は牛肉100グラム当たり1円以下のコストで出来るそうなので、アメリカ牛も検査すれば輸入するしないともめることもないと思う。アメリカの畜産農家も全頭検査をしても良いと言っている。何故しないかというと、全頭検査をしてしまうと大量の狂牛病の牛が出てきてしまうからではないかと推測する。そうなるとアメリカ国内は大混乱となり、ブッシュ政権も危うくなる。ブッシュが大統領を辞める頃に問題になるか、又はふたをして見なかったことにするか見ものである。
実際にニュージャージーで、競馬場周辺で10人弱の人が変形クロイツフェルトヤコブ病で死亡した。その後、アルツハイマーで亡くなったとされる人にもそれが含まれている。その人たち全員が同じ競馬場の食堂で食べていた。しかし、狂牛病で死んだとは断固として公式な場では認められていない。

ただ単にブッシュの支持母体が畜産農家が入っていて、その人たちの利益を守ろうと一生懸命なのは分かるが、安全性も確認せずに輸入しろとは。全頭検査している日本の牛は輸入できないのも、米国内の農家を守るため、利権に必死ですな。日本もかつてO571の騒動の時、原因の菌が肉にしかないのに、タブーとされる被差別部部落利権の潜む食肉業者の抗議を恐れ、カイワレダイコンのせいにしたこともありましたが。

安全性はどうでも良いからとにかくアメリカ牛ををと言っている吉野家安部社長は外食産業をやる資格なし。即、経営者から退くべき。また倒産させないためにも。
「はい、狂牛丼どうぞ。」とならないために。

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